息子が車を洗車しに行くと言う。
黄砂(?)ほど、黄色ではなかったけれど、昨日の東京の風と言ったら、すさまじい量で、車もなんとなく埃にまみれていた。
洗車は・・・。
泡の中に車ごと入っていって、綺麗にするものだと言う。

「行く! 行く!」

と、寒い風もなんのその。 勇んで車に乗り込んだ。

私は、1994年度の映画だと言うから、もう、随分古い映画なのだけれど、
「コリーナ・コリーナ」という、アメリカ映画がいたく、気に入っている。

母親を亡くし、失語症にかかった7歳の少女、モリー・シンガー(ティナ・マジョリーノ)とCMの作曲家の父との家庭に、家政婦として来たのが、陽気なコリーナ・ワシントン(ウーピー・ゴールドバーグ)。
料理はちょっと苦手だけれど、音楽好きで、周りのものを明るくする才能に恵まれている彼女。
いつしか、モリーもコリーナに心を開いて・・・という、ヒューマン・ラブストーリーだ。

交差点で、ウィンクする度に信号が変わるのもご愛嬌だったけれど、一番気に入っていたシーンが、泡の中での車の洗浄シーンだった。
モリーが、お誕生日の祝に、皆を連れて行くほど気に入っていた車の洗浄。
私も、一回はあの泡の中に入ってみたかったのだ。

「それほど、感激するものでもないけど・・・」

と、経験の在る友人は言っていたけれど・・・、

「うん! 映画で見る程の感激は沸いてこなかった!」

と言うのが、私の感想だ。
あのシーンで使われていた音楽も素敵だったから、映画というのは、何もかもひっくるめて輝くものなので、ワンシーンだけ取り出しても、ただの洗車・・・と言うことか。

長年の夢はあっけなく終わったけれど、車はぴかぴかに磨かれて、息子は満足気であった。

それにしても、あの7歳だったティナ・マジョリーノ。 今も、女優として活躍しているのだろうか・・・。
恐ろしく、リズム感の在る子供で、黒人の子供達の間で踊っていても違和感無く、可愛かった。
あのダンスの才能、生かしてるだろうか・・・。
私にしては、珍しく、二回目の日記。
何をそう駆り立てたか・・・って〜?
トモコさんから頂いた「支笏湖」へのコメントに触発(?)されてしまったのだ。
5月に行った事がある・・・と言う私に、

「寒かったでしょう〜?」

に始まり、夜降る雪・・・に続いたのだ。
直江庸介の話になると、ちょっと危険なくらい、我を忘れてのめりこんでしまうから、ず〜っと封印していたのだけれど・・・。
東京も、雪の予報がチラホラと・・・。

神秘的な直江先生に、又、会いたくなってきた・・・。
今夜当り見ようか、否、やはり見ないでおこうか・・・。
ちょっと、ドキドキしてきた。

久し振りに、直江先生を思い出させてくださって、トモコさん、有難う〜♪
今朝、朝刊の片隅に、ひっそりと彼女の訃報の記事が載っていた。
享年、70歳とか。 あの黒目がちの大きな目を、きらきらと輝かしていた彼女が・・・。

スザンヌ・プレシェット。 余り、メジャーでは無かったし過去の人だから、知らない方も大勢いらっしゃることだろう。
エリザベス・テーラー二世と言われたようだが、余り、パッとせず、ヒチコックの【鳥】くらいが彼女の代表作だっただろうか。

でも、私は、彼女の【恋愛専科】が好きだった。
コニー・フランシスのテーマ曲と共に、シーンの一部分がおぼろげに浮かんできたりする。
もう、40年以上前の映画なのに・・・。

私の青春真っ盛りの頃、活躍していた彼女。
ご冥福を、はるか日本の地からお祈りしたいと思っている。
昨日、新宿で映画を見てきた。
以前、行ったことのある、ポップコーンの似合いそうな、今流の「小奇麗」な映画館だ。

見たい映画だったし、ランチも美味しかったし、何より、一緒に行った友人とのお喋りは楽しいし、文句無い日だったのだが・・・。
ちょっと、「小さな棘」が喉に刺さったようで、気が晴れないでいる。

私はシルバー料金だから、常に1000円だけれど、まだ、お若い友人は1800円も払わねばならない。
気持ちよく、公平(?)になるように、彼女との映画鑑賞は水曜日(レディース料金・均一1000円)と決めていた。
だから、今回も、わざわざ水曜日を選んだのに・・・。
薄情にも、窓口のお姉さんは、

「当シネマには、そういう料金はございません」

の一点張り。
他の映画館では使えたルール(?)なのに・・・。

実は、彼女とは、「中居くん」以外では、余り共通項は多くない。
好きな音楽も小説も、ジャンルが違うのだ。
映画の趣味も、多分、違っているだろう。
それでも、いろいろなことに造詣が深い彼女からは得ることが多いし、家庭環境も似ているし、何よりも一緒に居て楽しいのだ。

人生の折り返し点を過ぎた頃、

【これからの時間は、楽しいことを優先する】

に、モットーを切り替えた。
あと、何年、何十年、生きられるか分からないが、楽しい時間が多ければ良いな・・・と、思ったのだ。

思うに、今回の映画は、多分、彼女の好みからは程遠かったのでは・・・と感じている。
事実、見終わったあとは好印象(?)を抱いたようだが、見るまでは、ちょっと躊躇していた節も感じられた。
私への配慮から、同行してくれたのかも知れなかった。

そんな彼女に、痛い出費をさせてしまい、ちょっと気になっている。
帰り際、ご主人が懐かしがるだろうからと、パンフレットを購入。
そのことで、ちょっと、私の気分も晴れたけれど、なんか、「小さな棘」は尾を引いているような気がする。

アンナと王様

2007年3月26日 映画
 北陸の地震でボーっとしてた昼中、何気なく見出したら最後まで・・・見入ってしまった映画だ。

 ユル・ブリンナーとデボラ・カーで、私が子供の頃、話題になっていた映画(1956年)だから、これはリメイクなのだろう。
香港でかなり有名なチョウ・ユンファーとご存知アカデミー女優のジョディ・フォスターの二人が共演している。

 19世紀中頃、シャム王国(タイ)に王子の家庭教師としてバンコクに来たアンナという英国女性。
国王を神としてあがめる環境の中、物怖じせず、英国流の国際感覚を全面に出し、王と対等に渡り合うアンナ。

 東洋と西洋の文化の違いと言う大きな壁を乗り越え、新たな時代を切り開こうとするアンナ。
何人もの王妃や側室をはべらせてるシャムの王様と近代的な考えを持つアンナ。
いつしか、お互いに心を許しあい・・・と言う、お定まりのラブストーリーだ。

 異国情緒溢れる映像も、数多くの王様の子供達との微笑ましい授業風景も、なかなか趣きがあって綺麗だ。
案外、きちんとした映画なのに、本国、タイでは上映禁止の作品だとか・・・。
日本で言うなら、明治天皇と外国人女性のラブロマンスと、言ったところだから、無理もないのだが。

 アンナと言う女性は実在の人物だそうで、帰国後、書いた体験記が元だそうな。

 アンナと王様が静かにお別れのダンスをしてるラストシーンが余韻に残る。
アンナから国際感覚を教え込まれた皇太子が物陰から、呟く
「父は、愛してるアンナと別れのダンスをしているのだ・・・」と言うラストが印象的であった。

 日曜日の昼下がり、こうした映画もなかなか乙だけれど、TVだとCMが多すぎて、浸りきれない感じがちょっと、気になる。
それと、ジョデイ・フォスター。 何をやらせても手堅くまとめすぎて、上手だけれど、旨みが無いと思うのは、私だけだろうか・・・。
 日記仲間の籐四郎さんの

「スマップや中居君で、ヒット数を稼いでおきながら・・・」

の日記に、ちょっと動揺してる。
実は、最近、ここのカウント数が恐ろしいくらいの勢いで廻っているのだ。
何のとりえも無い、ぶつぶつ、だらだらの小母さんの日記が、一日に1000人ものカウント数をあげるなんて、信じられないことだからだ。

 アクセス表示は、「アンフェアー」と「ホ・ジュン」が圧倒的に多い。
「アンフェアー」は途中で断念してしまったから、今度、映画でも見て感想を書くしか無いけれど、「ホ・ジュン」は何度も、見返したドラマだし、想いいれも深い作品だから、今日は、「ホ・ジュン」について書いてみようと思っている。

 階級制度の厳しかった朝鮮時代(1500年後半から1600年代の話)、奴婢を母として持ち、すさんだ生活をしてたホ・ジュン。
生涯の伴侶となった、良家の子女のダヒ。 心から尊敬出来る恩師、ユ・イテとの出合。 そして、恩師の下に身を寄せる、養女のイエジンとの絡み。
彼を取り巻くいろいろな人との出合が、とても面白い。

 同期の宮廷の医官との友情が清々しく、爽快だ。
そして、決して、不倫ではない(特に強調)イエジンとの心の結びつき。
悪意に満ちた中傷に対し、若かりし頃の二人の出会いを淡々と王様に語るイエジンの毅然とした態度は、見る者、聞く者の心を揺さぶる。
じっと耐え続けた奥様も偉いが、愛する気持ちを胸の奥に秘めたまま、身を隠すイエジンが哀れで、胸が塞がる思いだ。(私は、勿論、イエジン派)

 主役のホ・ジュンを演じた、チョン・グァンリョル。
20歳で俳優デビューを果たしたものの、日の目を見ずに、長い下積み時代が続く。
40歳を過ぎて、「ホ・ジュン」に巡り合えて、遅咲きの花を開かせた。 地味で、小柄な人だけれど、なかなか、存在感のある俳優だ。 最近は、コメディータッチの役にも挑んでいるそうだ。

 そして、今、私のPCの待ち受けに使われているくらい、気に入ってる、イエジン役のファン・スジョ。
5年前に、薬物疑惑で芸能界から消え去ったか・・・と思われたが、最近、ドラマにカンバックしたそうだ。
ちょっと寂しげな、楚々とした綺麗さは未だ健在で、ファンを嬉しがらせている。

 「ホ・ジュン」は視聴率も歴代4位(63.7%)。
64話とかなり長編だけれど、飽きさせず、次は〜?と、ワクワクするのは何故だろう。 地味だし、取り立てて、イケメンという訳でもないのに・・・。(笑)

 ちなみに、歴代視聴率は
?初恋   65.8%  ぺ・ヨンジュン
?愛が何だ
?砂時計
?ホ・ジュン  63.7%
?若者たちのひなた  ぺ・ヨンジュン
?あなた、そして僕  62.4%  チェ・ジンシル 若き日のソン・スンホン
 ・
 ・ 
 ・
?チャングムの誓い  57.8%  イ・ヨンエ チ・ジニ

 ホ・ジュンがいかに愛されたドラマか、察していただけるだろうか。
それにしても、ヨンさまはやはり、化け物か・・・。(笑)
 今更、こんな話、もう皆さんが知ってることなのだろうけど・・・。
ベルリン在住の妹が知らせて来た。

 桃井かおりと檀れいが来てたことを。 桃井さんは英語でよどみなくスピーチを。 そう、上手では無いけれど、使い慣れてる英語だったそうな。

 檀れいさんは、丸暗記したドイツ語で挨拶を。 かなり、長い文章だったけど、ちゃんとこなしていたそうな。
宝塚くさく(?)なく、上手な演技だったと褒めていた。
二人とも華奢で驚いたとか。
妹はSMAPが結成される前に日本を離れてるから、彼らのすさまじい活躍は見ていない。
それでも、木村君の素晴らしさは分かったという。

 そして、「硫黄島・・・」。
二宮君のことを事前に私から聞いていたとはいえ、反逆的な一兵卒を演じた二宮君はすぐに分かったと言う。
日本からの追っかけが凄いと現地のマスコミは報じていたとか・・・。

「スーパーアイドルになるような人たちは光っていて、才能がある。 たとえ、歌は下手でも、(世界は狭い。 暮れの紅白が直ぐに出回ってる)感情移入が上手なのね〜」
との妹からのメールに、しばし、沈み込む私。

 かの方の浮上は何時・・・・? 待ちくたびれてる私です!

「バラ色の人生」

2006年12月26日 映画
 バラ色という名前に惹かれて、見出したドラマだ。
友人に早く返却しなければ・・・と、暮れの忙しい最中、必殺アミ流の奥の手(早回し見)で22回を5日で見てしまった。
バラの花から連想する甘いドラマとは大違い。身につまされるドラマで、見終わった後も、頭の中は、すっきりしない。

 10歳の時、母に蒸発されて、以後、父・弟・妹の面倒を一手に見、自分は常に犠牲となり、家族のためにと過ごしてきた39歳の女性が主人公だ。

『バラ色の人生』と言うカフェで、3歳年下の銀行員から
「必ず幸せにする。君にバラ色の人生を送らせてあげる」
と、強引にプロポーズされて10年。
食べるものも切り詰め、衣服も払い下げ品でまかない、ひたすら家族のために尽くしてきた彼女だったが・・・。

 「胃がん」の宣告をされ、挙句に、旦那は若い子に血道を上げ、結婚指輪まで質に入れて若い子のためにお金に換える始末。
結婚当初は美しく見えていた女房も、髪はくしゃくしゃ、化粧もせず、始終節約の日々とくれば、亭主の浮気も仕方の無いことなのか・・・。

 仮病とばかり思っていた女房の病気が本物の癌だと言うことを知った夫は、初めて悪い夢から目覚め、休職をして妻の看病に当る。
「うんと長生きして、俺に復讐をしろ!」
と、妻の気力を奮い立たせる夫。
癌患者の家族のありようを、妹、夫の家族を交え、日々の暮らしぶりを描いている。

 余命いくばくも無いと悟った時、最後の家族旅行に行った時の夫婦の会話が胸にじーんと来る。
「夫婦というのは、単純な男女関係ではない。きっと、前世では敵同士であって、この世で、償うために夫婦となっている」
と、散々、夫の浮気に悩まされた妻はしみじみと言う。

「愛する人の胸の中に居ると、天国に居るみたいに幸せで、痛みも忘れられる」
「空も海も、世界がこんなに美しいものだとは・・・」

 強い痛みの合間に訪れる、しばしの安らぎに語る彼女の呟く言葉の数々は、見てる者の胸に響いてくる。

 若い頃、かなりの主演を張った、ジェンシルという女優さん。
相変わらず、チャーミングで綺麗な人なのに、髪はぼさぼさ、小母さんスタイル一点張りの恰好で、末期がん患者を好演している。

 癌患者を扱ったドラマだったので、暗いかと思いきや、すこぶる粋の良い若い俳優、ナムグン・ミンが場面を明るく守り立ててくれた。
次から次へと、恰好の良い人が現れるから、韓国ドラマは面白い。

 わが身に置き換えてみて、私が病気になったら、主人はあの夫のように尽くしてくれるだろうか・・・。
否、反対に、私は、主人にあんなに献身的に尽くせるだろうか・・・。
今日も、雨の中、主治医の先生のところへ、夫婦の常備薬を頂きに行きながら、見終わったドラマの場面を思い出していた。
 雨の中、神保町の岩波ホールへ【赤い鯨と白い蛇】を見に行ってきた。
映画をご一緒してくれる友人は何人か居るのだけれど、何故か、今日は一人で見たかった。
案外、私同様に一人参観が多くて、驚いた。
ネットでの批評によると、5点中、4.75もの高得点。さぞや・・・と、期待してたのだけど・・・。

 館山にある、古びた藁葺きの家が舞台だ。
老いの為、物忘れもひどくなってきた老女が孫娘と館山の家を訪ねる。
老女の若かりし頃、青年将校と交わした、「約束」を果たす為だ。

 その古い家の持ち主である、40歳代の母親と小学生の娘。
20年も昔、その家を借りていた、50歳代の女性。
藁葺きの民家が呼び寄せたような、世代の違う、5人の女性たち。
生き方も考えも違う女性たちの出合と別れ。
各々が自分自身を見つめ直していく。

 終戦間近のある時、戦争は負けると分かってはいたのだが、体制の中、身動きできずに、特攻に借り出される兵士達。

「自分に正直に生きてください。僕のこと、忘れないでください!」

と、青年士官と交わした、少女時代の約束。
制服の胸のボタンをお守りに、生きながらえてきた老女。
水平線のかなた、秘密用語で、【赤い鯨】と表された戦闘潜水艦。
家の守りの象徴とされてきた、【白い蛇】を絡めて、主要人物5人だけのドラマは進んでいく。

 今、日本の全人口の3/4は戦争を知らない世代だという。
今年、78歳になられる、せんぼん監督は、今こそ、あの戦争の悲惨さを語り伝えなければ・・・と、初メガホンを取られたという。
女性監督ならではの、お手玉などの小道具も生きていて、自然の緑が目に優しい。

 香川京子、樹木希林、浅田美代子、宮地真緒(NHK朝ドラ出身)に混じって、この映画が初デビューだという、坂野真理が拾いもの。
大女優、香川京子にも臆することなく、淡々と自分の演技をしている。
目に力のある、可愛い女優さんだ。将来が楽しみだ。

 帰りの電車の中、いつも一緒に行く友人にメールを出す。

『超感動ものと言われてるのに、感動しない私は変ですか? 一人でランチした、秋刀魚の焼き魚定食が超感動だった私は、やはり、変ですか?』

 あははは・・・。私とご同様のお一人さんで、そこのお店は混雑してました。(笑)
 休日の深夜放送で何気なく見た映画だ。
1991年の作品だから相当年代モノなのに、古さを感じさせないのは、テーマが良い所為だろうか・・・。
【ロード・オブ・ザ・リング】のイライジャ・ウッドの10歳の頃の作品だ。
まだ、手足が細く、頭でっかちの、目だけがやけに印象的なイライジャ君。
親友となる、9歳のおませな女の子と共に、確かな演技力で魅了させてくれる。

 少年の夏休み。母のお産のため、母の古い友人夫婦が住む、小さな田舎町、「パラダイス」に預けられたイライジャ少年。
不器用な性格だけれど優しい夫と、美しく情熱的であった妻。
この二人の夫婦は、事故で3歳の息子を亡くしてしまう。
そのため、明るかった妻は、無口となり、自分を責め苛め、夫との仲も上手く行かなくなっている。

 少年も、潜水艦の乗組員である父親が、始終留守にしてるのは、父が家庭を捨てて、もう、自分達のところには帰ってこないのでは・・・と、不安に思っている。
双方、胸に屈折した思いを抱きながら、都会の少年は自然溢れる田舎の生活に、体ごと馴染んでいくようだ。

 亡き息子が大事にしていた、玩具の大型飛行機を少年に託したり、一緒に漁に行ったりして、夫と少年は心が繋がっていく。
妻もまた、洗濯物を少年と一緒になって取り込んだり、疲れて泥のように眠りこけている少年をベッドに寝かしつけながら、少しづつ、癒されていくようだ。

 私生児として生まれ、反骨精神に満ち溢れている、田舎の少女とも、少年は、初めて【親友】と認め合い、元気になっていく。
苛められっ子とまでは行かないまでも、都会では誰も友達がいず、常に一人ぽっちだったのだ。
事実(父が帰ってこないこと)に向き合う勇気を自分の中に探そうとしていた少年は、大自然の中、周囲の暖かな愛情とともに、自分で見つけ納得をする。

 ギクシャクした夫婦の間も、少年の一途な行動とともに、修復を迎えようとしている。
少年に向って、父親のことも、目をそむけず、真正面から見るように、苦言を呈した1歳年少なおませな女の子。

 二週間後、出産を終えて迎えに来た母親とともに、都会に戻る少年。
「私達、まだ、親友だよね〜」と、少年に尋ねる、芯はナイーブな女の子。
「勿論」と答え、大事な飛行機を少女に預けていく少年。
去りがたく、何時までも一緒に居たそうな少年を、
「置いてかれるぞ〜」と、送り出す、にこやかな夫婦。

 ノースカロライナの自然溢れる、別天地のような桃源郷で、子供を亡くした夫婦と少年の一夏のふれあいを描いた映画は、爽やかな,心地よい気持ちを見る者に与えてくれた。
随所に動物だの鳥だのの自然な描写が織り込まれ、軟らかい雰囲気を感じさせている。
いかにも、女性監督が撮ったと思わせる映画だった。

 見てるだけで癒される、瞳の大きなイライジャ少年を見るだけで、価値のありそうな映画だが、私にはもう一つ嬉しいことがあった。
主演の妻を演じてるメラニー・グリフィス。
【ワーキング・ガール】で、溌剌としたOLを演じていた女優さんだったのだ。
ハリソン・フォードを相手役に、見事なまで、生き生きと演じていた人だった。
久し振りに、しっとりとした大人の女性に変身していて、嬉しかった。
 「たまには、邦画もいいでしょう〜?」と、友人から廻ってきた。
島田陽子、竹脇無我主演の、【球形の荒野】だ。
日本の古き良き時代の香りがする。

 1975年に制作された、松本清張氏原作の映画だ。
【ゼロの焦点】【点と線】【砂の器】に匹敵するほどの、社会派ミステリー。
戦争末期、国も妻子も捨て、自らの一身を投げ打って祖国を守った一外交官の運命と、父娘の絆を描いている。

 終戦後17年を経て、父が愛しんでいた奈良の唐招提寺に詣でた娘が、そこの拝観者芳名帳に見た、亡き父そっくりの筆跡。
戦争で死んだはずの父は生きているのでは・・・。
日本の降伏・終戦に影で貢献した人物をモチーフに描かれた、国際謀略ミステリーとでも言うのだろうか。
映画と違って、原作本では、節子と言う叔母が訪れてることになっているが、映画では、娘の久美子が婚約者と訪れている。
ロケ地の奈良や鎌倉がとても美しい。映像ならではのことか・・・。
ラストシーンの海岸の岩場は何処だろう。 夕日の情景は涙が出るほど綺麗だ。

 この映画が製作された時代、私は子育ての真っ最中だった。
今、思い返してもこの時期は、丁度、人生の中で空白の時間帯だったように思える。
あの頃はこんなことがあった・・・、あんな歌も流行ってたし・・・、TVではあのドラマが人気があった・・・と、たいていのことは思い出すのに、この70年代だけは、結婚・出産・子育てのみ。
まるで、それ以外は見るゆとりすらなかったようで、記憶がすっぽり抜けてる時代だった。

 だから、その時期の映画は、何故か新鮮に思える。
改めて、1970年代の島田陽子って、こんなにも初々しかったんだと思った。

 球形・・・って、地球のことなんだ・・・。
時の流れがゆったりと、時代を感じさせる。
 
 あの【チャングムの誓い】を演出した、イ・ビョンフンが1999年に制作した、大河ドラマだ。
この作品を制作する為に調べた膨大な資料の中から、4年後の【チャングム】が生まれたそうだ。
いわば、この【ホジュン】は男性版・チャングムと言えるだろう。

 下層の身分でありながら、朝鮮時代最高名医という地位に登りつめた「東医宝鑑」(漢方の医学書)の著書・ホジュン。
実在の人物だそうな。
そのホジュンの一生を描いたドラマだ。「チャングム」も相当、長かったが、これはそれよりも長い64話。
「チャングム」ほど、華々しい宮廷のシーンも少なく、どちらかと言うと、地味な男の一生を描いたものだ。

 成功者の影には、召使として苦労した母、貴族から身を呈して下層階級のホジュンのところに嫁入った妻、医者としての片腕として、心から支える医女と、3人の女性の献身的な愛情があったことも見逃せない。

 時代背景は1590年代。日本では、安土桃山から戦国時代に相当するだろうか。
秀吉の朝鮮出兵の時期だ。
朝鮮14代王・宣祖の時代。かの王は、儒教に傾斜し、儒者を官僚に取り立てたことから、派閥争いが激化。政治に大きな支障をきたしていた。

 政治のことや出世のことなど、まるで意に反さない、医学のみのホジュンは派閥争いに翻弄される。
彼が、もう少し、利口と言うか、旨く立ち回れる器用な性格の人ならば、彼を取り巻く3人の女性も、もう少し、楽なことだったろう・・・にと、歯がゆく思えた。

 自国で自生してる薬草が、一番領民の身体には効くに違いないと、研究に余念の無いホジュン。
宮廷で王を診るよりも、貧しい庶民の救済に力を注いだホジュン。

 名の知れたスターが出てるわけでも無いのに、長丁場を飽きることなく見続けさせる演出家の手腕はたいしたものだ。
本国では、「チャングム」よりも視聴率は高く、60%も記録したそうだ。
老若男女、皆、見ていて、「ホジュン・シンドローム」なる現象もあったとか。

 日本には、後続の「チャングム」のほうが早くに放映されたので、あの脇役人が大挙して「ホジュン」に出ていたのには笑ってしまった。
が、「ホジュン」での好演が、あの「チャングム」での出演に結びついたものなのだろう。

 地味だけれど、見所深いドラマだ。
 2006年12月に封切られると言う、【王の男】と言う映画を見る機会があった。
制作費は、わずか、40億ウォンにも満たない小額なのに、【ブラザーズフッド】や【シルミド】にも引けをとらない観客動員数(1000万人突破)を記録したと言う。
韓国国民の4人に1人が見た勘定とか。
超大物のスターが出演していると言うのでもないのに。
映画って、不思議なものだ。

 歴史に疎いので、何の時代が背景となっているのか知らないが、しがない芸人が、より大きな活躍の場を求めて、宮廷にやってくる。
カリスマ性のあるチャンセンと、その仲間のコンギルは、街の芸人を統合して、宮廷に乗り込む。

 宮廷の高官を風刺して、王の笑いを誘い、中世的な魅力のコンギルは王の寵愛を得るのだが・・・。
嫉妬に駆られた王の寵妃の陰謀によって、チャンセンは両目を失う羽目に。

 日本で言うなら、狂言のような動きに似ていて、素朴なお面をかぶって踊る彼らの姿はこっけいだ。
「同性愛」か〜?とも思える、チャンセンとコンギルと王との三角関係。
「女性よりも綺麗な男性」と評された、コンギル役のイ・ジュンギが美しい。
女性に嫉妬されるほどの肌の輝きだ。しぐさや佇まいは、女性より優雅かも。

 韓国語の先生によると、会話がまた洒落ているとか。字幕に直してしまうと、その喋りの面白さは伝わらないのでは・・・と、危惧されていた。
歌舞伎や狂言の喋りが外国人にどう訳されているのか・・・と、日本人が思うのと似てなくも無い話だ。

 確かに、会話のリズムと言うか、テンポは楽しそうに進んでいたが、やはり、字幕ではこの映画の良さは半分も分からなかった。
かなり、大きな映画祭にも出品するそうだが、日本ではヒットするかどうか・・・。

 イ・ジュンギの中世的な美しさだけが一人歩きしているような・・・。
そんな映画だった。
 ペコさん! お友達を誘って、見てきましたよ〜。

 丸の内の5Fにあるその映画館は、何度も行ってますが、平日の午後なのに、全席埋まっていて、ちょっと感激!
キアヌとサンドラの私設応援団(?)の私ですから、嬉しかったですよ〜♪
座席もゆったりしてて、いい環境で映画の世界に入り込めました。
始めの予告編、【武士の一分】で、キムさんの頑張ってる姿、涙を見れましたから、気分も高揚気味。

 一言で言えば、韓国版とは別物と言った印象を受けました。
韓国版が、淡々と互いの日常を伝え合う・・・という、手紙のやりとりが主なのに対し、米国版は、二人の絡みが多いように感じました。
知的レベル(?)を持った人にしか受けない・・・と言う、事前の評価も聞いてましたので、私なりに頑張って見たのですが、時空を超えた物語は難しかったですよ〜。

 でも、シカゴの湖畔にある一軒の家。周りの自然環境に秋の気配を感じて、見ている観客まで癒されるようでした。
【時超愛】が原題とききましたが、まさにそれですね〜。
良質の、大人のラブ・ストーリーに仕上がってました。

 12年前に『ベストキス賞』を受賞したキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック。
期待に背かず(?)、綺麗で素敵なキスシーンでした。(笑)

 この手のモノは余程、観客の好みが強いのか、韓国版の前にも、一本、撮られてると、知りました。
韓国版も、リメイクものだったのですね〜。

 しいて、二つの作品の違いをあげるなら・・・
米国版は「大人の恋」。 韓国版は、何方かが、「二人芝居のよう」と仰っていましたが、若い二人だけの世界を作っていたようでした。

 重要な「家」「郵便受」「犬」の三点に関しては、甲乙つけ難いのですが、若干、「郵便受」は韓国版が上等なような・・・。
赤くて、洒落た形の郵便受は、セピア色の感じのする世界に、ただ一点、強いアクセントになっていたような気がしました。

 興行的には数字がどうなのかは知りませんが、あの素的なキス・シーンを見に行くだけでも、価値はあるかも・・・。(笑)
そうでしょう〜? ぺこさん!
 ペコさん! 見てらしたの〜? 良かったでしょう〜?
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックですもの。 
【スピード】以来、12年ぶりの共演ですってね〜。
原作(韓国)に負けないくらい、素敵だと思います。
それに、舞台をシカゴに設定だそうで・・・。

 シカゴとサンドラと言うと、【あなたが寝てる間に・・・】を思い出すんです。
サンドラの違う一面を見た思いがしましたよ〜。
サンドラって、元気はつらつ〜って弾けてる役が多いように思ってました。
でも、しっとりとした役もこなせる女優さんなんですね〜。

 この【イルマーレ】は、年齢的にも、韓国版よりも大人の話に描かれてるような気がします。
ネットの予告で見た限り、本当に二人とも美しく、ピュアなラブストーリーに仕上がってる模様で、益々、興味をそそられました。

 重い腰を上げて、見に行こうかしら・・・。

 なんて言ったって、キアヌとサンドラですもの! (笑)
DVD 松竹 2004/11/25 ¥2,500 海辺の家から引っ越そうとするウンジュが、次の入居者のために郵便ポストに手紙を残す。その手紙が時間をさかのぼり、2年前にそこに住んでいた男性・ソンヒョンの元に届いてしまい、ふたりは時を超えて愛の書簡を交換することに。 桟橋の先にある、海の上に立つ家。そのシチュエーションだけでも雰囲気満点なうえに、クリスマスになる…

 私が映画館に足を運ぶのは、よほど、原作が好きだからか、または、お気に入りの俳優が出演しているから・・・の、どちらかである。
だから、その伝でいくと、今上映中の【イルマーレ】は、主演のサンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスは好きな俳優だから、当然、見に行かねばならないのだが・・・。

 実は、2年ほど前に、この【イルマーレ】(韓国版ー2000年製作)のDVDを友人から借りたことがある。
海辺に立つ一軒家の『イルマーレ』。1998年と2000年の時を超える愛を描いた純愛ラブ・ストーリーだ。

 主演のチョン・ジヒョンは【猟奇的な彼女】でお馴染みだったし、相手役のイ・ジョンジェは、ラブ・ストーリーからアクションまでこなす若手のホープと言われてる人だし、【ラスト・プレゼント】の哀しい道化た演技が印象的だったので、見ることにしたのだ。
当時は、まだ、韓国ドラマなど眼中に無い時期だったのに。

 それがどうだろう。『イルマーレ』とは、イタリア語で『海』と言う意味だそうだが、ファンタスティックな物語の筋と、綺麗な映像美で、ちょっと、韓国映画を見直した思いがした。
時代を超えて結ぶ不思議な郵便箱で文通を始めた男女。 実際には会えるはずも無いのに、お互いに思いをつのらせて・・・。

 何でも、韓国で上映中、一緒に見に行ったカップルは絶対に結ばれると言う、ジンクスまであったそうな。
その映画が6年経って、ハリウッドでリメイクされたとは・・・。

 大好きな二人だけれど、映画館まで足を運ぶべきか否か、ちょっと、迷っている。
あの、時空を超えた愛は神秘的過ぎて、ハリウッドでどう料理されたのか・・・。
少々、不安だ。
DVD パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005/10/21 ¥1,575 自動車事故でこの世を去ったプロのアメリカン・フットボール選手ジョーは、自分の命がまだ寿命に達してないのに、新米案内人のミスで天国へ連れて来られたことを知らされる。しかし戻るべき肉体は既に灰となってしまっていた。そこで彼は青年実業家の肉体に乗り移るのだが…。


 主人の出勤が早いので、私の朝のゴミだしは町内でも一・ニの早さだと思う。
今朝も、大量のダンボールや空き缶を出しに、集積場まで二往復もしてしまった。
都会の朝は、静かで気持ちが良い。見上げると、白い雲がたくさん浮かんでいた。どうやら、明日あたりから、又、天気は悪くなると言う予報は当りのようだ。

 百科事典によれば、水蒸気量が飽和状態になると水滴が出来るそうな。その水滴、または氷の粒が大気中に浮かんでることを『雲』と言うそうな。

 自分でも、可笑しくなるくらい、私の頭の構造は変てこりんに出来ているらしい。
連想ゲームの如く、次から次へと話が飛んでいく。
頭の中だけに抑えておけば良いものを、浮かんできたことを口に出して、それも一部だけを喋るものだから、家人からは、時折、変人・奇人扱いされてしまう。

 今朝も、真っ白な厚い雲を見ていたら、お気に入りの映画、【天国から来たチャンピオン】を思い出した。
フットボールの選手だったジョー(ウォーレン・ビューティ)が交通事故に遭う。仕事熱心な天使によって、死亡してもいないのに、間違って死亡者リストに載せられて、天国への飛行機に乗るために、雲の上を歩かされるのだ。

 ふわふわの厚い雲の絨毯の上を天使とジョーが歩く姿が印象的だった。
ファンタジーだと承知はしていても、あの厚い雲の上をピョコタンピョコタンと歩く姿が不思議でならなかった。

 最近、高度10,000メートル以上(ちょっと、記憶が定かでは無いけれど・・・)の上空を飛行機で飛ぶことがある。
ちょっと窓のスライドを開けた途端、まばゆいばかりの光が差し込んでくる。
まるで、映画の中の雲の上と同じだ。
あぁ〜、この厚い雲の上を歩いていたんだ・・・。

 朝のゴミだしで空を見上げ、厚い雲を見つけ、ウォーレン・ビューティにまで、たどり着く人は私くらいだろう・・・。

 『楽しい連想ゲーム』、やめられそうに無い。
 ドラマフリークの私だから、時間を見つけてはドラマを見ている。
本命の中居くんは滅多にドラマをやらないし、もう一人の好きな人、ソン・スンホンはあと2ヶ月しないと除隊しないし・・・。
そして、最近、気になる俳優がチ・ジニだ。

 現在33歳の彼の俳優デビューは決して早くは無い。
カメラマンとしての道を歩もうとしていた彼が、演技で賞賛を浴びるようになったのは、わずか6〜7年前のことだ。

 彼との出合のドラマは【ラブレター】。
尊大、傲慢な役どころの彼に嫌悪感を覚えていたから、好きな俳優になるとは思っても見なかった。
そして、出会った、あの【大長今(宮廷女官チャングムの誓い)】のミン・ジョンホ。
まさしく、白馬の王子さまとして、チャングムを支えていく、あの涼やかな姿にメロメロになってしまった。

 【大長今】は珍しく、主人と二人で、一緒に見ていたドラマだ。
主人のお目当ては、勿論、イ・ヨンエ。同性からの支持も強いという、透明感溢れる美しい人だ。
滅多に、ドラマなど見ない主人も、あの独特の音楽と共に、宮廷の絵巻物は気に入ったようだった。

 そして、チ・ジニに対する私の評価を決定的にしたのが、【波乱万丈ミスキムの10億作り】だ。
木村君と山口さんの【ロングバケーション】のパクリ・・・かと、失礼な思いで見ていたのだが・・・。
落ち込んでいる時に見ると、絶対に元気が出てくる、そんなラブコメのドラマだ。

 チ・ジニという俳優さんは、決して、今騒がれているような韓流スターとは言えないかもしれないが、表情一つでイメージのがらりと変る、奥の深い俳優だ。
俳優の誰もが励む筋トレにも見向きもせず、ただ歩くダイエットを実行しているらしい。
自然体なところがいかにも彼らしいではないか。

 昨晩、ちょっと夜更かしをして見終えた映画が【ソナギ】だ。
米倉涼子さんとの日韓共同映画だ。
サスペンスまがいの映画で、ソウルの町並みの中の米倉さんが綺麗で、演技はちょっと?と思わないではなかったが、なんか嬉しかった。
「ソナギ」とは俄か雨のことだそうな。

 あんな短期間にハングルが上達するとも思えないけれど、数々の矛盾点を差し引いても、良いドラマであった。
ラストの、米倉さんとの抱き合うシーンも綺麗だったし、耳元で囁く、チ・ジニの「始めよう・・・」の日本語は完璧な発音で、思わず、笑みがこぼれた。

 今日は、ハングルの授業があるのに、ちょっと、夕べの徹夜は響くかな・・・と、ちょっぴり後悔の私である。(笑)

 
 SMAPの草なぎ氏が主演していたドラマ、【僕シリーズ】最終章が10月10日スタートと決まったそうな。
先天的な障害のため、6歳児の知能しかない31歳の男性が主人公だそうだ。
純粋かつ懸命に生きる姿が周囲の人々を変えていく・・・ストーリーだそうな。

 生粋の中居フアンの私のことだから、悔しさと羨ましさの混じった、なんとも複雑な気持ちで、そのニュースを読んでいた。
ピュアな青年を演じさせたらぴか一だとか、おぞましい(?)記事は続いていた。
が、その記事を見て、「待てよ〜。何処かで見たような・・・」と、別の違った映像が浮かんできた。
日記仲間のコスモスさんのお母様に、是非見て欲しいと、暖めていたお気に入りの韓国ドラマ、【おはよう神さま】のコピーに似ていたのだ。

 若き日のウォンビンの再来か・・・と言われているユ・ゴンと言う新人俳優がIQ65の7歳児の知能を持つ27歳の青年役を見事に演じていたのを見たばかりだったのだ。

「アンニョハセヨ ハル イムニダ (こんにちわ。僕はハルです)」と、街の誰にでも明るく声を掛けていくハル。
大好きな『風車』を自転車につけて、ひらひら廻しながら、街中の人とにこやかに挨拶していくハル。
そんなハルに、子供に声掛けするように優しく接する大人たち。

 ある日、養護学校の教師として赴任することになっていたウンヘ先生と同名の詐欺師・ウンヘがバス事故というアクシデントにより入れ替わることに。

 周囲からは、7歳児としてしか扱われていないハルを、やや乱暴ではあるが、ちゃんと大人の男性として対等に扱ってくれるウンヘ先生。
亡き母に似ている容貌と相まって、ハルのウンヘ先生への思慕は膨らんでいく。
ハルを、一個の大人の男性として叱り付け、罵倒するウンヘ。

 手術によって、IQ65から180に変換させる、「神の手」を持った脳外科医・ドンジェがからまって、ドラマは進んでいく。
過去に、手術の失敗で死者をもだした、未知の領域の行為だ。
自分が利口になれば、ウンヘが振り向いてくれるに違いない・・・と、自ら手術を希望するハル。

 手術に成功し、富も頭脳も手にしたハルだが・・・。

 本当の幸せとは何か・・・を、考えさせられるドラマだ。
自分自身が幸せでないと、他人も幸せには出来ないということ・・・を。
何もかも揃った、IQの高いハルよりも、いつもニコニコと周囲に幸せを振りまいていた、IQ65のハルのほうが、数段魅力的に思えるのは私だけだろうか。

 ラストは、暖かな涙を流せるハッピー・エンドに終わっているのも、私好み。
是非、見て欲しいドラマだ。

 草なぎ氏のドラマ制作のニュースを見て、又,亜流〜?と思ってしまった意地悪(?)な私。
もっとも、【おはよう神さま】自体が、ハリウッドの映画に似ているとか、日本のユースケ・サンタマリアのドラマのパクりだとか言われているのだから、気にする話でもなさそうだ。

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 昨日以来、たくさんの暖かなコメントを寄せてくださったお仲間の皆様にお礼を言いたいです。
有難うございました。とても、嬉しいです〜♪
 何年か前に、衛星放送で放映していた時に、録画しておいた、今時珍しいモノクロの作品だ。
今日、日記に書こうと、レビュー選択の「映画批評」をクリックしてみたが、余りの古さ(?)の故か、映像が出なかった。
いかに、年代モノか・・・と言うことが分かろうというものだ。

 30歳過ぎのアメリカ人のピアニスト(ジョーン・フォーティーン)と、設計技師の(ジョセフ・コットン)妻子持ちの男性は、ローマからフランスへ向う飛行機内で隣り合わせ、親しくなる。

 当時の飛行機はプロペラ機で、給油の為、あちらこちらに立ち寄る。
ナポリでの観光中、出発点に戻ってみると、まさに飛行機は飛び立ったところだった。
その後、その飛行機が墜落。二人は死んだことになってしまう。

 お互いに惹かれあった二人は、フィレンツェに仮の居を持ち、新しい生活を始めるのだが・・・。

『盗んだ幸福は長続きしない』と言う、重苦しい空気が、フィレンツェの綺麗な町並みと共に、印象的だ。
そして、テーマとなっている、【セプテンバー・ソング】。
イタリアに駐留中の米国兵の郷愁を絡ませながら、切なく響いてくる。

 心が洗われるような、綺麗なフィレンツェの町並み。それ以上に美しいのが、憂愁と孤独を秘めた表情のジョーン・フォンティンだ。彼女の透き通るような美貌には息を呑む。

 彼女の父君は東大で教鞭を執っていた方で、経歴では、彼女の出身地は「虎ノ門」と記されている。
現、スウェーデン大使館がある処に居住していたらしい。

 1ヵ月後に、私もフィレンツェに飛び立つ。
「イタリアに行こうよ〜」と、何度も誘われても、行く気にならなかった私を、「行ってみたい!」に変えてしまった映画だ。
【あなたが寝てる間に・・・】のサンドラ・ブロックが扮する、可憐なルーシーの渇望していた、【フィレンツェ】。

 もうすぐ、私も、自分の目で、足で、フィレンツェを感じることが出来る。楽しみだ!

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