我が家の駐車場のフェンスは、色とりどりの、ちょっとした季節の花でいつも賑わっている。
主人の手入れが良い所為か、陽の当たる場所の所為なのか、道行く人の目に留まるようになった。

 評判がいいのが嬉しいらしく、休日ともなると、郊外の花屋さんへと足を運ぶ。
私の友人の中には、季節ごとに、2〜3万円ほど、大量に買い込んで、それは美しく飾ってるけれど、そこは小心者の我が夫婦。一回5000円の限度額を決めて、ちまちまと買っている。通算すれば、かなりの金額になるのだろうが、性格上、みみっちい行動を取る。

「一回、外食したと思えば安いもんだ。外食は、翌日、臭い物となって消えちゃうけれど、花は数ヶ月は楽しめるもの」
と、主人の考えは現実的だ。

 そのドライブ方々の外出時、隣町で、道路を横切った猫を見て、
「あっ〜! アメジオだ」と主人が叫んだのだ。
「そんな訳無いでしょう。いくつになってると思うの。とっくに死んじゃってるわよ」と私はにべもなく否定する。

 7〜8年前、我が家の庭先に捨てられていた薄茶色の子猫。耳の先だけが黒くて、アニメの【母を訪ねて・・・】のマルコの肩に載っていたアメジオに似ているところから命名された子猫のことだ。

 当時、10匹以上の猫が出たり入ったりしていたけれど、雄猫は自立心が強いらしく、大人になると、縄張りを求めて何処かへと姿を消してしまう。
猫の習性に詳しいわけではないけれど、何匹かの雄猫が皆、巣立っていったから、多分、アメジオも独立したのだろう。

 居なくなった当座は、あちらこちら探し回ったものだったが、何時の日か、すっかり忘れ去っていた。
それが、今日、目の前を通り過ぎた。主人の興奮ぶりもわかるけど、あれはアメジオではないなぁ〜と、私は思っている。
ちょっと、姿が小さかったから・・・。

 でも、もしかして、アメジオの子供かも・・・。
日記に書いてるうちに、その考えが大きくなってきた。
アメジオの息子なのかも知れない。そうだといいな〜。

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