何方かの日記で、中居くんが今、読んでる本は『夜回り先生』だと、教えて貰わなかったら、私の中では、一生、遭遇することの無かった本だ。
教師生活のほとんどを少年の非行・薬物問題に捧げ、「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールを行い、若者の更生に尽力している水谷修先生の書かれた記録と言っていい本だ。
水谷先生は数々の遍歴を経て、12年程前から横浜の夜間高校の教師をしておられる。
子供と言っても、大人並の高校生と付き合うわけだから、時には、修羅場も経験なさるだろうし、さぞかし、大柄の体育系の方だと思っていた。
が、写真で見る水谷先生は、細身で、洒落たヒゲを携えた、なかなか渋くダンディーな方だった。
「私、援助交際やってた」
いいんだよ。
「おれ、窃盗やってた」
いいんだよ。
「わたし、シンナーやってた」
いいんだよ。
「おれ、暴走族やってた」
いいんだよ。
昨日までのことは、みんないいんだよ。まずは今日から、水谷と一緒に考えよう。
普通の人なら、避けて通る非行の子供達に、水谷先生は自ら飛び込んでいって、彼らと一緒に苦しみ、考え、涙し、更生させていく。
自分からリスクを負わずに、他人の気持ちを分かち合うことなんて出来ないというのが、水谷先生の持論だ。
【花の種】 子供のことをそう評している。
周りの大人、（親を含め）が良い土壌を与えてやれば、必ず良い芽をだすと・・・。
そして、子供と同じ目線で接する事が出来なければ、どれだけ理想を掲げても、教育者の資格は無いと・・・。
何もしないくせに、「子供を救いたい」と言ってる大人・・・。
そう言う大人たちが許せないと・・・。
サンクチュアリ出版のイメージの写真とともに、とても読み易く、心に入ってくる本だ。
私個人としては、怖くて、とても近寄れない世界ではあるけれど、この本を読んで、偏見の思いがいくらか薄まった感じがする。
中居くんがこれを読んで、どんな感想を持ったのか・・・、聞いて見たい気がする！
『生きてくれさえすれば、それでいいんだよ。』
水谷先生の言葉は、いつも愛情有る優しさに溢れている。
コメント
毎日新聞にも連載で載ってます。
夜の街には行く所のない子どもたちがたくさんいることに私も驚きました。
そういう子供たちのありのままの姿を受け入れる姿には感動しました。なかなかできることではないですよね。
子供が荒れるのは大人、社会の責任だと思ってます。
その子供を荒れているからといって偏見の目で見る大人こそが問題あり!だと思いますよ。
水谷さんは、このほかにも、数冊執筆しているようで、機会を見つけて読んでみようと思ってます。
お正月に、NHKのアンコール番組で、夜回り先生を見ました。
私も中居くんがサムガで言わなかったら、アンテナも張ってないし、見ていなかったと思います。
内容も感動しましたし、彼が凄いと感心していた話し方も、よく判りました。
中居によって広がる新しい世界、（友達も含めて）面白いですね。
彼が良いと言ってる本は、大概、目を通しています。
なかなか薀蓄有る本ばかりで、世間の人は、またもや、彼にだまされてる・・・と、感じます。（笑）