10月02日付 朝日新聞の報道「自殺の女児が「冷たくされた」などと遺書 北海道滝川市」

 わずか、12歳の少女が、「いじめ」を苦にして自殺、しかも、遺書まで残していたと言う、痛ましい記事を目にした。
その記事の中で、お母さんの、

「先生が『いじめ』に気づいて知らせてくれれば・・・、転校させるなどの措置もとれたのに・・・」

の一言に、微妙な反応を感じてる私である。

 もう、20年も昔のこと、我が息子も「いじめ」にあった。
始めは、単なる不登校と軽く考えていたが、度重なる登校拒否に、親は乗り出した。
息子を信じ、共に、理不尽な学校に対し、一丸となって戦った。
それ以来、私は、「いじめ」に対し、過剰な反応を感じてしまうのだが・・・。

 旭川のお嬢さんが、一人で小さな胸を痛めていただろうと思うと、可哀想で涙が止まらない。
彼女の切々と訴えた、幼い書体の遺書を目にし、胸がつぶれるような思いだ。

 新聞記事だけでは、真相は明らかでは無いけれど、一番身近で、いつもいっしょに居るお母さんが、何故、援助の手を差し伸べられなかったのか・・・。
何故、彼女のSOSに、気がついてあげれなかったのだろうか・・・。
残念でならないのだ。

 私の周りには、学校関係者が大勢おられる。
もう、すでに退職し、教育の場を去られた方ばかりだけれど、皆さん、口を揃えて、「今だったら、教師を続けていく自信が無い」と仰る。
それほど、子供にとっても、教師にとっても、難しい社会になってきてるのだろう。

 でも、時代は変わっても、『親子』の関係は昔と同じだと思っている。
朝、起きてきた子の顔色や態度、帰宅した子の「ただいま」と言う、声の張り・・・など、親が気づくことはあるに違いない。
食事時の箸の上げ下げなど・・・。
きっと、子供は、全身でSOSを発していたに違いない。

 担任の先生が適切な処置をとることは勿論のことだが、親も、真っ先に子供の味方になってあげるべきだったのに・・・。
残念でならない。

 愛しいお嬢さんを亡くされて、哀しい思いをなさってるお母さんに、追い討ちをかけるような酷な話だけれど、その言葉を言う前に、お嬢さんの哀しみに気づいて欲しかった・・・!

 お嬢さんのご冥福をお祈り申し上げます。

コメント

エロちゃん
2006年10月3日7:41

アミさまおはようございます。
こういうことっていつまで続くのでしょうか?
確かに、新聞記事だけでは詳細は分からないけど、
きっとこのお嬢さん、いつもと同じであったはずはないのです。
人生のなんたるかもわからない、たった12,3歳で
自死を選ぶなんて、悲しすぎます。
自殺まで至らなくても、それに近い状況に追い込まれる子も
たくさんいることでしょう。
それから、学校と言うか教育委員会の逃げ腰の態度には、
いつもながら腹が立ちます。
どうしても耐え切れなければ、学校だけがすべてじゃないと
思うのですが…。

アミ
アミ
2006年10月3日8:13

*エロちゃん!
 コメント、有難う〜♪
実は、大きな批判を浴びるかな〜と、おっかなびっくりで書いたのですよ〜。(何せ、小心者ですから)

昔は、地域の皆で、隣のおばさんとか、商店街のおじさんとか、親以外の人も、子育てに参加(?)していたんですよ。
沢山の目が、慈愛に溢れた目が、子供を見ていたんです。
何時の頃からかしら・・・。その善意のおせっかい(?)が、無くなってきたのは。
子供は、自分の物だけでなく、国家の、全地球の財産なのに・・・。
あははは〜♪(笑) 朝から、大口、叩いちゃいました。

私なんて、暇人なのだから、(何しろ、現役リタイアーした人間ですから)そういう悩み事、いっぱい聞いてあげられるのに。 経験談も話してあげられるのに・・・。
どこで、どうして発揮(?)すれば良いのか・・・。
資格も持たない、一介の主婦は、ただ、PCの前で、歯軋りしています。 もどかしいです!

ありす
2006年10月3日8:13

子供たちとこの事件について話していますが、
いじめ・・・というか、非常に辛い立場の子供たちは本当に必ずクラスに何人かいるようで。
次女いわく「教育委員会が責任取るって、何かしてくれるんかなー?先生だって何もしてくれんし、親には黙っているやろし。結局自分で頑張るか、友達に助けてもらうしかないんやで。」
特に女の子の場合は、お母さんに心配かけたくなさに平気な顔をし続けて親が気が付かない場合が結構あるようです。

アミ
アミ
2006年10月3日8:34

*ありすさま
 私は、女の子を持たなかったので、ちょっと、疎かったようですね〜。 旭川のお母さまには、失礼な日記だったかもしれません。
本当に、「いじめ」は、自分自身が強くならないといけないのですね〜。 親は、見守ることは出来ますが、いつも一緒と言うわけではないですものね〜。 自分で、対処していく「力」を教えることしか出来ないのかも・・・。

でも、お嬢さんと、こうした話が出来る家庭環境、素晴らしいです!
いつも、日記から思い浮かべてたありすさんが、想像通りだったこと、嬉しいです。

nophoto
wine
2006年10月3日8:36

亡くなられてからの時間を考えると、よくよくの経緯があったのは推察されますね。
母親として、当初は自責の念でいっぱいだったと思います。
今、今後のためにやっと立ち上がった親のコメントとして、学校への不信感を中心に記事にしたのだと思います。
沢山喋った中の一部しか記事にならないのは周知のことだと思います。
記事だけで判断するのは危険では無いでしょうか?
大きな心の傷を負った時、怒りの矛先を外部に向けて自分を守る傾向があるといいます。
時間の経過から、その時期なのかも知れません。
ただ、どうあがいても親として自身を責める気持ちは一生消えないと思います。

ありす
2006年10月3日8:54

同じ思春期の子供がいる親として、そのお母さんの胸がはりさけそうな気持ちを思うと辛いですよね。
どんなに思っても子供は帰ってこない・・・でも、お母さんはこれから生きていかないといけない。どうぞ、周りがしっかり支えてあげて欲しいなと思います。

アミ
アミ
2006年10月3日11:28

*wineさま
はじめまして。貴重なご意見、深く、頂戴いたしました。
「記事だけで判断するのは危険・・・」のお言葉。
本当にそうですね〜。
肝に銘じます。 有難うございました。

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