柚子
2006年11月25日
庭の片隅に、太陽の恵みを燦々と受け、一本の柚子の木が植えてある。
去年はそれほど実がならなかったのに、今年は鈴なりの実をつけた。
一つ、二つ・・・と、数えるうちに、あっという間に、木全体に可愛い実がびっしりと。
なかなか、可愛いし壮観な眺めだ。
庭に、実の付く「生り物」が一本でもあると、なんか、とてつもなくお金持ちになったようで、嬉しいものだ。
昔は、柿の木や姫林檎もあったようで、枯れてしまって残念に思っている。
この庭で育った義姉たちに、柚子の木の一枝でも見せてあげたいと、息子達と義姉を訪問した。
病気がちで、滅多に外出もままならない次姉は、ことのほか喜んで、
「柚子茶やお風呂にどうぞ〜!」と、勧めると
「勿体無い。絵に描くわ」
と、嬉しそうに、実家の庭を思い出してるようだった。
「どの辺に植えてあった〜?」と。
「自転車やさんとの境の築山よ〜」
「あぁ〜、あそこなら日もよくあたるものね〜」
末姉によると、本人が思ってるよりは、次姉の病気は重くないと言う。
だが、自分はもう長いことは無いと、かたくなに信じている次姉は、何を言っても受け付けず、家に引きこもりがちなのだ。
親ほどの年齢差のある義姉たちを、主人は大事に思っていて、電話見舞いを欠かしたことがない。
だから、実家の庭で出来た「柚子」を届ければ、きっと、喜んでくれるだろうと思ったのだ。
翌日、次姉からは、綺麗な書体のお礼状が届き、主人を驚かせた。
細やかで、感受性豊かな姉だから、病気のことも、必要以上に深く感じてしまうのだろう。
可愛い、黄色の柚子で、寒さを乗り切って欲しいものだと思っている。
去年はそれほど実がならなかったのに、今年は鈴なりの実をつけた。
一つ、二つ・・・と、数えるうちに、あっという間に、木全体に可愛い実がびっしりと。
なかなか、可愛いし壮観な眺めだ。
庭に、実の付く「生り物」が一本でもあると、なんか、とてつもなくお金持ちになったようで、嬉しいものだ。
昔は、柿の木や姫林檎もあったようで、枯れてしまって残念に思っている。
この庭で育った義姉たちに、柚子の木の一枝でも見せてあげたいと、息子達と義姉を訪問した。
病気がちで、滅多に外出もままならない次姉は、ことのほか喜んで、
「柚子茶やお風呂にどうぞ〜!」と、勧めると
「勿体無い。絵に描くわ」
と、嬉しそうに、実家の庭を思い出してるようだった。
「どの辺に植えてあった〜?」と。
「自転車やさんとの境の築山よ〜」
「あぁ〜、あそこなら日もよくあたるものね〜」
末姉によると、本人が思ってるよりは、次姉の病気は重くないと言う。
だが、自分はもう長いことは無いと、かたくなに信じている次姉は、何を言っても受け付けず、家に引きこもりがちなのだ。
親ほどの年齢差のある義姉たちを、主人は大事に思っていて、電話見舞いを欠かしたことがない。
だから、実家の庭で出来た「柚子」を届ければ、きっと、喜んでくれるだろうと思ったのだ。
翌日、次姉からは、綺麗な書体のお礼状が届き、主人を驚かせた。
細やかで、感受性豊かな姉だから、病気のことも、必要以上に深く感じてしまうのだろう。
可愛い、黄色の柚子で、寒さを乗り切って欲しいものだと思っている。
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