アンナと王様

2007年3月26日 映画
 北陸の地震でボーっとしてた昼中、何気なく見出したら最後まで・・・見入ってしまった映画だ。

 ユル・ブリンナーとデボラ・カーで、私が子供の頃、話題になっていた映画(1956年)だから、これはリメイクなのだろう。
香港でかなり有名なチョウ・ユンファーとご存知アカデミー女優のジョディ・フォスターの二人が共演している。

 19世紀中頃、シャム王国(タイ)に王子の家庭教師としてバンコクに来たアンナという英国女性。
国王を神としてあがめる環境の中、物怖じせず、英国流の国際感覚を全面に出し、王と対等に渡り合うアンナ。

 東洋と西洋の文化の違いと言う大きな壁を乗り越え、新たな時代を切り開こうとするアンナ。
何人もの王妃や側室をはべらせてるシャムの王様と近代的な考えを持つアンナ。
いつしか、お互いに心を許しあい・・・と言う、お定まりのラブストーリーだ。

 異国情緒溢れる映像も、数多くの王様の子供達との微笑ましい授業風景も、なかなか趣きがあって綺麗だ。
案外、きちんとした映画なのに、本国、タイでは上映禁止の作品だとか・・・。
日本で言うなら、明治天皇と外国人女性のラブロマンスと、言ったところだから、無理もないのだが。

 アンナと言う女性は実在の人物だそうで、帰国後、書いた体験記が元だそうな。

 アンナと王様が静かにお別れのダンスをしてるラストシーンが余韻に残る。
アンナから国際感覚を教え込まれた皇太子が物陰から、呟く
「父は、愛してるアンナと別れのダンスをしているのだ・・・」と言うラストが印象的であった。

 日曜日の昼下がり、こうした映画もなかなか乙だけれど、TVだとCMが多すぎて、浸りきれない感じがちょっと、気になる。
それと、ジョデイ・フォスター。 何をやらせても手堅くまとめすぎて、上手だけれど、旨みが無いと思うのは、私だけだろうか・・・。

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