最近、勤務時間中に、やけに主人が私の携帯へ電話をしてくる。
バスの中だったり、居間でTVを見てる時だったり、時にはスーパーの店内であったり・・・と。
勤務中は「仕事人間」に徹する主人にしては珍しいことだ。

人間、「引き際」の大事なことは、古今東西、変わりは無いだろう。
【還暦】と言う、大きな節目で辞任することなく、仕事を続けた主人。
何よりも、仕事が好きな主人だったが、ここ最近の身体の不調は彼の自信を揺らがせたようだ。
その上、追い討ちを掛けるような会社の仕打ち(?)。
端で見ている家族も、

「そろそろ、引き際かな〜。 よい潮時かも・・・」

と、強く思い始めた。

「辞めちゃいなさいよ! 啖呵切って辞表を出しちゃいなさいよ!」

私は、いつも、そう主人にハッパをかける。

人間は不思議なもので、止められれば反対に気持ちが動くようだが、けしかけられると、

「でもな〜。 辞めても何もすること無いし・・・。 もう少し、頑張ってみるか・・・」

と、決して私の本意ではないけれど(本当〜?)、主人の気持ちは穏やかになる。

今日は、彼なりに決意(?)を持って、【欠勤】した。
朝から庭弄りに余念がない。

「お〜い! オヤジはいくつまで働いていたっけ・・・」

「60歳で退職して、12年間、第二の会社で働いていたわよ・・・」

「う〜ん。 偉いもんだな・・・、72歳かよ・・・」

最終決断は本人の意思に任せようと、私は傍で見守るのみ。
【生涯現役】をモットーにしてた私自身、あっけない仕事の終わり方だったから、こればかりは、神のみぞ知る・・・ことだろう。

せめて今日一日は、煩わしいことから開放させてあげたいと思ってる。
気持ちよく、晴れるといいけど・・・。

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