冬になると、必ず、押入れの隅から引っ張り出される羽毛布団。
今年も、そろそろ、出番の時期がやってきた。
ここ数年、私が愛用している、この羽毛布団は20年以上も前の製品で、姑の【形見】の品だ。
主人の姉達が母(姑)のためにプレゼントしてくれた、かなり高額な羽毛布団だ。

が、贈られた義母は、羽毛独特のふんわり感を余り好まず、使用することなく父(舅)に譲った。
そして、父亡き後、主人に。
暑がりやの主人は、二・三回使っただけで、即、私に払い下げ(?)。
寒がりやの癖に、重ねての布団の重さを厭う私に、この羽毛布団はピッタリであった。
真冬でも、これ一枚だけで汗をかくほどの暖かさに、昔のモノの品質の高さに驚いている。

先日、主人の勤務先の女性から、【結婚感】について、意見を求められたそうだ。
30数年以上も、仲良く(?)暮らしてる我が夫婦に興味を持ったのだろう。
今、彼女は、ご主人とあまり旨くいってないそうで、同じ部屋で同じ空気を吸うのも厭になって居るらしい。

そんな彼女から見ると、30数年も、女房と漫才(?)をしながら暮らしている主人が不思議に思えたのだろう・・・。

「結婚するには、同じ世界に住んでる人、つまり物事の価値観が一緒の人がいいんだよ。」

と、主人は答えたそうだ。

「同じ箸で、モノを一緒に食べられる人。 同じブラシで歯を磨ける人。 極端だけれど、それくらいの意気込みが無いと・・・」

今朝、ぬくぬくの義母の布団の中で、目を覚まし、

「同じ布団を共有できること」も結婚の大事な要素だと気がついた。

お義母さん、有難う! 今年も、あの暖かな布団を掛けてます。
軽くて、快適ですよ〜♪

他人であった義母の布団を、何のわだかまりも無く使えるということ。
多分(?)、主人との結婚は成功だったのだろう・・・と、30数年経った今、感謝している。(笑)

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