ちょっと、自転車でそこいらまで出かけたくなった。
車も良いけれど、今のこの季節、膚で風を実感できる自転車がすこぶる気持ち良いのだ。

「スーパー行くけど、散歩がてら一緒に行く〜?」

「・・・」

 いつものように、主人は私の言葉を無視。
それでも、無言のうちに、私が直ぐ乗れるように、自転車を門の外に出して置いてくれる。

「こけるなよ〜!」

「うん! 分かった・・・」

 ちょっと前に、息子夫婦は、車で出かけた。
袋一杯の空のペットボトルを持って。
同じ昭和の男だというのに、主人と息子達はどうしてこうも、女房に対して、態度が違うのか・・・。
長男も、次男も、実に甲斐がしく女房を助けている。
何で、こんなに優しいの・・・と、時に、母親を嫉妬(?)させるほどの気の使い方だ。

 それに引き換え、我が亭主殿ときたら・・・。
1メートルと離れていない処でも、女房をリモコン代わりに扱き使う。
そのくせ、一歩外に出ると、煩いくらい、まめまめしく女房に気を使う。
典型的な【内弁慶】で、なにやら、飼い猫もそっくりで面白い。

***********************************

 
 どうやら、本家の事件は長期戦の模様だ。
主人のショックは癒されたわけでは無いけれど、この辺で、通常生活に戻そうと言うことになった。

 小さい頃から、母親に連れられて、始終過ごして居た家だから、庭の石、蔵、木々の一つ一つに、強い思い入れがあるのだろう。
遠い昔の思い出話を話してくれる。
自分のアイデンティティを失ったような気がして、辛いと洩らす。
主人にしてみれば、母親を二度、亡くしたような気がしているのかもしれない・・・。

コメント

meiki
meiki
2008年4月21日23:42

男性はよく他人への思いを心底に潜めることが多いです
例え奥さんでも
旦那様もそういうタイプでしょう
「自転車を門の外に出して置いてくれる」から見れば、結構優しい方です、アミさんは幸せです
 
 あの事件のこと、旦那様もアミさんも乗り越えられるようにお祈りしています。

アミ
アミ
2008年4月22日7:19

meikiさん!

昨日の夜、犯人二人が捕まりました。
従姉弟の安否が気になります。
主人は、何も言いませんでしたが、胸中は・・・。
辛いです!

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