友人に誘われて、ジョージ・クルーニの【フィクサー】を観てきた。
近頃は、家で好きなDVDを、気ままに観る癖がついてしまったから、2時間続けて、一気に観る・・・というのが苦になってしまった。
お誘いでもされない限り、なかなか、映画館には足を運ばない。

「みゆき座の前で、いいよね〜」

 と、友人からの電話に、

「OK!、チケット売り場の前で待っている」

 と、応えたものの、最近は、日比谷もとんとご無沙汰だ。
一人で行かれるか、ちょっと、自信が無かった。
案の定、地下鉄の出口のナンバーを間違えたから、ちょっと、遠回りに。
そこは、まさしく、新宿とは違った香りというか、雰囲気の漂う街だった。

 平日の朝だというのに、かなりの観客が居るのに、驚いた。
友人も、お目当てのジョージ・クルーニを堪能できて、満足気の様子。
【オーシャン・・・】の時の洒落た役柄と違い、陰のあるこういう役も、なかなか、決まっている。
久し振りに、青臭くない、成熟した【オトコの色香】を感じ、ちょっと嬉しい。

 映画は、製薬会社の怖い話。 会社の利益の為には、恐ろしい「毒物」のクスリでも流してしまう。
なにやら、実社会でもありそうな話だ。

 「フィクサー(調停役)」と呼ばれる、法曹界の影の仕事に従事する、弁護士のマイケル。
内部告発の資料を公表直前に死んでしまった親友の「死」を暴き、製薬会社を相手に、真相究明に乗り出す。

 別れた妻の下にいる、愛息との暖かな交流。
ハリウッド、否、日本も韓国も、どうして、ああ、子役は旨いのだろう・・・と、感心する。

 父親が息子に投げかける一つの言葉。

「お前は強い心を持った人間だ。強い心があれば、どんなことも乗り切れる」

 別れてはいても、お互いの信頼と、確かな愛情で結ばれている父子。
とても、観ているこちらまで和んでくるような、いいシーンだ。
心が痛むような、気持ちのすさんだ顧客の元からの帰り道、牧場に放たれてる馬との触れ合いのシーン。
なかなか、琴線に触れるのが上手な監督だなと思った。

 楽しかった。

 

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