お互いに、子供達が小さかった頃は始終行き来して遊んでいたものだ。
12年前に、脳に出来た腫瘍のため、僅か20歳で他界した姪っ子。
一族の中で唯一の女の子だったので、皆の落胆振りは凄かった。
それ以来、約10年の間、弟夫婦は我々と絶縁状態となった。
何か落ち度があったとか、そう言うのではなく、余りの大きな衝撃に戸惑ってしまったのだろう。
2年前、父の臨終を機に、それ以来、何事も無かったかのように付き合いは復活した。
音信が途絶えていた間も、同じ区内のことゆえ、スーパーなどで義妹とすれ違うこともあった。
私より7歳も年少の彼女が、10歳も年長の人のように見えて、その落ち込みように驚いたものだった。
「お義姉さんには、娘を亡くした私の気持ちなんて、分からないでしょう！」
と、憎らしげに私を見つめる義妹に、うろたえたことを覚えている。
その彼女が、最近は度々遊びに来るようになった。
両親、実姉に先立たれ、一人っ子となった義妹だから、なにかと頼りにしてくる。
元々、才色兼備の彼女だったから、心の傷も癒えたのだろうか。
近頃は、最新のファッションに身を包み、なかなか美人さんだ。
頭の良い義妹との会話は、多いに刺激を受けて、こちらの心も弾んでくる。
「今度、大久保に連れて行ってください！」
と、義妹に懇願され、来月、行くことになった。
ドイツに住んでる妹が聞いたら、又、目を三角にして怒るだろうな・・・とおかしくなった。
年齢が近い所為か、妹と義妹は、余り波長が合うとは言い難いのだ。
妹にしてみれば、父の看病を私に任せ、臨終の時だけ駆けつけ、以後、何事も無かったかのように過ごしてる弟夫婦を、苦々しく思っているようだ。
私はと言うと・・・、「来る者、拒まず」方式だから、一緒に居て楽しければ良いのではと思っている。
40代の後半頃、
「人生の折り返し地点に立った今、大事な【時間】は大切な人と共有する」
なんて、不遜な考えも持ったけれど（笑）、今は、「縁のある人」は皆、大事にしたい・・・に変わってきた。
ちょっとは、成長しただろうか・・・。
それにしても、一体、いくつになったら、成長が止まるものなのか・・・。（笑）
きっと、ず～っと、成長して行くのだろう。 人間だから。
彼女が身につけていたネックレス。 二重にかけていて、華やかだった。
私も真似っこしようかな・・・。（笑）
コメント
懐の深いアミさんゆえ、甘えられたのはと思います。
お近づきは、お父様の最後のプレゼントだったのかもしれませんね。
そうなんです。私達姉妹弟を一つにまとめてくれたのは、
父の最期の置き土産だったのだと思います。
感謝しなくては・・・。
義妹は、実妹とは違い、ちょっと、壁（？）があって、それもいいものですよ。
妹とは、遠慮が無くなりすぎて、まま、衝突もありますから。（笑）
これからの人生、仲良くしていきたいと思ってます。