私は貝になりたい (中居正広主演)
2008年12月13日 映画 コメント (4)
数々の噂(評判)は耳に入ってきたけれど、やっと、自分の目で見ることが出来た。
連日の中居君のTVジャックが嘘のように、3週目を過ぎた今、ヒートぶりはやや沈静気味か・・・。
新宿の映画館でも、客席数230席と言う、小ぶりの劇場で上映されていた。
平日の朝と言うことで、客の入りも今一。
それでも、皆、マナーも良く、気持ちよく観賞できた。
2時間10分と言う時間は、長いとは微塵も感じなかった。
映像も綺麗だったし、何より、中居君の渾身の演技は素晴らしかった。
仲間さんも素敵だし、子役も健気で可愛いし、脇の人も達者な演技者ばかりで安心だし、大満足のはずなのだが・・・。
でも、でも・・・。
何かが違う。 この違和感は何なのだろう・・・。
戦後、60年以上経ち、戦争体験者も全国民の2割を切ったとか。
今の繁栄とは想像も付かない、悲惨な時代を先人は過ごしてきた。
風化させること無く、若い人に、「知ってもらう為」にも、中居君の登板(当番)は良い選択だったと思う。
彼が、あえて、過去の名作に挑む姿勢を高く評価したい。
田宮さんの【白い影(無影燈)】や加藤さんの【砂の器】、そして、フランキーさんの【私は貝になりたい】に挑戦することは、凄いプレッシャーだったことだろう。
とかく、色眼鏡で見られがちのSMAPのリーダーとして、並ならぬ彼の努力を尊いとさえ感じた。
それでも、今回の映画を見終わったあとの気持ちの「揺れ」というか、「ざわざわしたもの」は何なのだろう。
余りにも、映像が綺麗過ぎた為だろうか・・・。
プロローグの映像を初めとして、随所に散りばめられてる、日本の原風景とも言える四季の美しさ。
息を呑むような色彩豊かな映像と、モノクロが似合う物語とのギャップの差があり過ぎるためではなかろうか・・・。
初めに、あのカラフルな風景ありきで、其処に、戦争の悲惨さを訴える物語を嵌め込んだような気がしてならない。
大判のハンカチを用意して行ったにもかかわらず、涙が溢れた箇所は、ほんの数箇所だった。
以下、ちょっとネタバレになってしまうが・・・、
拘置所の金網越しに、子供の指を愛しそうに唇に持っていく豊松。
後日、父に触れられた指を、大切に空に向けてかざす息子。
【ET】のような、心温まるシーンではないか。
雲の上のような存在の中将の死を悼む豊松。
あやふやな中将の命令によって引き起こされ、受けた罪なのに、恨むことも無く、ただ泣きじゃくる豊松。
そして、最後の処刑場でのアメリカ兵との抱擁。
この三箇所は涙が溢れてきたが、あとは冷静に見れたと思う。
そして、もっと、もっと多くの人に、この映画を見て欲しいと切に思った。
この婆の私でさえ、映像でしか見たことの無い、あの焼け野原の悲惨な状況を。
沢山の人に見てもらいたい!
10キロも減量し、体当たりで豊松に挑んだ俳優、「中居正広」の努力に報いるためにも、ヒットして欲しいと願っている。
エンディングに流れる、Mr.Childrennの桜井さんの歌声が良い!
「中居正広」のクレジットと共に、至福の時間を過ごせるようだ。
その証拠に、全てが終わり、場内が明るくなるまで、誰一人として席を立つ人が居なかったから・・・。
是非、一度は見て欲しい!
いつの世でも、理不尽な扱いを受けるのは、一介の小市民だと言うことが痛いほど分かるだろう・・・。
*ちょっと、訂正させてください。
ブログを見たmashiroさんからご指摘を受けました。
今日、使わせていただいた映像は中居君の作品ではありません。
他の方の作品でした。
申し訳ありませんでした。
(何しろ、PC音痴の私ですので、映像を訂正したり、他のものに載せ変えたりと、高度(?)のことができません。悪しからず!)
連日の中居君のTVジャックが嘘のように、3週目を過ぎた今、ヒートぶりはやや沈静気味か・・・。
新宿の映画館でも、客席数230席と言う、小ぶりの劇場で上映されていた。
平日の朝と言うことで、客の入りも今一。
それでも、皆、マナーも良く、気持ちよく観賞できた。
2時間10分と言う時間は、長いとは微塵も感じなかった。
映像も綺麗だったし、何より、中居君の渾身の演技は素晴らしかった。
仲間さんも素敵だし、子役も健気で可愛いし、脇の人も達者な演技者ばかりで安心だし、大満足のはずなのだが・・・。
でも、でも・・・。
何かが違う。 この違和感は何なのだろう・・・。
戦後、60年以上経ち、戦争体験者も全国民の2割を切ったとか。
今の繁栄とは想像も付かない、悲惨な時代を先人は過ごしてきた。
風化させること無く、若い人に、「知ってもらう為」にも、中居君の登板(当番)は良い選択だったと思う。
彼が、あえて、過去の名作に挑む姿勢を高く評価したい。
田宮さんの【白い影(無影燈)】や加藤さんの【砂の器】、そして、フランキーさんの【私は貝になりたい】に挑戦することは、凄いプレッシャーだったことだろう。
とかく、色眼鏡で見られがちのSMAPのリーダーとして、並ならぬ彼の努力を尊いとさえ感じた。
それでも、今回の映画を見終わったあとの気持ちの「揺れ」というか、「ざわざわしたもの」は何なのだろう。
余りにも、映像が綺麗過ぎた為だろうか・・・。
プロローグの映像を初めとして、随所に散りばめられてる、日本の原風景とも言える四季の美しさ。
息を呑むような色彩豊かな映像と、モノクロが似合う物語とのギャップの差があり過ぎるためではなかろうか・・・。
初めに、あのカラフルな風景ありきで、其処に、戦争の悲惨さを訴える物語を嵌め込んだような気がしてならない。
大判のハンカチを用意して行ったにもかかわらず、涙が溢れた箇所は、ほんの数箇所だった。
以下、ちょっとネタバレになってしまうが・・・、
拘置所の金網越しに、子供の指を愛しそうに唇に持っていく豊松。
後日、父に触れられた指を、大切に空に向けてかざす息子。
【ET】のような、心温まるシーンではないか。
雲の上のような存在の中将の死を悼む豊松。
あやふやな中将の命令によって引き起こされ、受けた罪なのに、恨むことも無く、ただ泣きじゃくる豊松。
そして、最後の処刑場でのアメリカ兵との抱擁。
この三箇所は涙が溢れてきたが、あとは冷静に見れたと思う。
そして、もっと、もっと多くの人に、この映画を見て欲しいと切に思った。
この婆の私でさえ、映像でしか見たことの無い、あの焼け野原の悲惨な状況を。
沢山の人に見てもらいたい!
10キロも減量し、体当たりで豊松に挑んだ俳優、「中居正広」の努力に報いるためにも、ヒットして欲しいと願っている。
エンディングに流れる、Mr.Childrennの桜井さんの歌声が良い!
「中居正広」のクレジットと共に、至福の時間を過ごせるようだ。
その証拠に、全てが終わり、場内が明るくなるまで、誰一人として席を立つ人が居なかったから・・・。
是非、一度は見て欲しい!
いつの世でも、理不尽な扱いを受けるのは、一介の小市民だと言うことが痛いほど分かるだろう・・・。
*ちょっと、訂正させてください。
ブログを見たmashiroさんからご指摘を受けました。
今日、使わせていただいた映像は中居君の作品ではありません。
他の方の作品でした。
申し訳ありませんでした。
(何しろ、PC音痴の私ですので、映像を訂正したり、他のものに載せ変えたりと、高度(?)のことができません。悪しからず!)
コメント
思わず、あまりにもうるっときたところが一緒だったので・・・
書き込みをさせて頂きました。
私ね、あのジェロでしたっけ?あの方の存在とても大きかったと思うんですよ。
アメリカにだって良心があって・・・
その良心も大きな力の前では なす術もなく・・・
どこの世界でも、どこの国でも
理不尽な扱いを受けるのは小市民というところ
憎むべきは人にあらず、憎むべきは戦争そのものだ、という
そういった対比の象徴的存在だったので・・・
だから、あの最後のところで・・・ふらふらとね、階段をあがっていく
豊松を手助けしようと、手を差し伸べようとし、上官に睨まれるくらいの
演出があっても良かったのかな?って・・・
あのアメリカ兵も・・・
起こした人間ではなく、巻き込まれた人なのかもしれないですから・・・。
こちらの画像で案内されてる作品は、中村獅堂さん主演のTVドラマですが、もしかして中居さんのものと間違えてないですか?
レビューに中居さんの映画の感想があったのでお尋ねしました。
私の勘違いならすみません。
ご無沙汰してます。
そうですか。同じところで、うるっとしたのですね~。
本当に、
<憎むべきは人にあらず、憎むべきは戦争そのものだ
同感です!
私は、従兄を3月の東京大空襲で亡くしてます。
私自身は、MAYUKOさんのおかあさまと同じくらいでしたから、赤ん坊で、戦争体験は皆無です。
でも、周りの人から聞いて、良くぞ、今日のような日本になったものだと、感無量なのです。
今、池袋のサンシャインビルを見て、あの巣鴨の拘置所だとは、誰も思い浮かべないことでしょう。
時代は流れていますが、やはり、忘れてはならないもの、受け継がなければいけないもの、あると思います。
久し振りのコメント、嬉しかったです。
こんにちわ♪
私、間違えてましたね。 ご指摘、有難うございます。
獅堂さんも演じられていたんですね。 うかつでした。 スミマセン!
フアンの方に叱られますね。(ションボリ・・・)
コメント、お寄せいただいて、ありがたかったです。