我が家の年中行事の一つである、「墓参り」を昨日、済ませた。
最愛の両親が眠っている場所だから、日頃、仏事のことなど余り構わない主人だが、この「墓参り」だけは、欠かしたことは無い。
今年も、通算、11回は行っただろうか・・・。

「墓参り」は、家族総出で出かけるのが常だ。
余程のことが無い限り、皆、万難(?)排して参加する。
仏花だけでなく、時によっては、寺へのお布施、親戚への土産、遠出の為のガソリン、そして家族の外食代。
大蔵大臣の私としては、家族の一大イベントとは言え、多額の出費は頭の痛い話だ。

特に足元を見られたわけでもあるまいが、仏花の高いこと高いこと!
年末にかけて、絶対に値上げしたのだろうと思われた。
人の弱みに付け込んで、気色悪いと言ったら無い。
我が家の近くのスーパーで買ってくるのだった・・・と、ケチな私は思った。(笑)

そして、そのお墓のこと。
今年の4月、思っても見なかった事件で亡くなった従姉弟。
それによって、主人の母の実家のお墓は途絶えることになってしまった。
跡取りの居ないお墓になるので、今後のことを、年明けにでも菩提寺の住職と親戚とで話し合いが持たれると言う。

400年も続いた旧家で、代々檀家総代を務める家柄だったから、そのお墓は大きく立派だ。
山門の直ぐ傍に位置するそこは、確かに寺でも一等地の場所だ。
そこを、寺に返却して欲しいと住職は言う。
まだ、彼らの一周忌も済ませてないのに、何とドライなことを言う住職だろう・・・と、情けなく思った。


認識不足だったけれど、そもそも、墓地と言うのは、檀家がお寺から借りているものだそうな。
昨今、後継者が居ない家族が増えて、無縁仏になるお墓も多いと聞く。
跡取りが居ないかどうか、お寺は新聞広告などで公示して、其処を新しい墓として売り出すそうだ。

我が家なども、長男夫婦には子供が居ない。
次男坊のところも、生まれたのは女の子。 嫁に行ってしまえば、我が家の墓を引き継ぐことは出来ないだろう。
主人の母の実家の例を見るまでも無く、今、日本中は「無縁仏」のお墓が増えるのではなかろうか。

私の実家も、例外では無い。
今は、まだ、妹と私が守っているが、多分、孫の我が息子達もお参りはしてくれるだろう。
だが、彼らに、寺の経費を含め、ましてや、母方の実家のお墓まで守れというのは酷な話だろうと思う。


昨日は、珍しく青空の気持ちの良い日だった。
可愛がってくれた祖父母の話を嬉しそうにお嫁ちゃんに話す、孫の息子。
こんなのどかな光景も、段々、少なくなっていくのだろう。

「後継者問題」とは、技術を後世に伝えることばかりではないのだ。
日常の、普通の家族の中でも、起こりうる問題なのだ。

あぁ~、頭が痛い! 
考えれば考えるほど、難しくなってきた・・・。


コメント

みかりん
2008年12月22日8:16

わたしの実家もそうです。妹、弟は結婚していないのでコドモはいないし、でぶりんは分家とはいえ長男。
わたしの実家は本家で(何代続くのかはわたしはよく知らないけれど父は10代は続いてると言います)しかもド田舎にあり、この先お墓を守っていくなんてとても・・・。
アミさんの悩みを読んでわたしの両親も同じことを考えてるのかも・・・・って思います。

アミ
2008年12月22日10:54

☆みかりんさん!

生きていれば、毎日、何かしらの悩みはあるものですが・・・。(笑)

多分、ご実家のご両親様も私と同じように、ちょっと、悩んでいらっしゃるかも・・・。
今朝も、TVのワイドショーで、「お墓難民(?)」の話をしてました。
地方から出ていらっしゃって、自分達のお墓を・・・と思っても、霊園も墓地も、高くてなかなか買えないそうです。
日本の檀家制度がちょっとおかしいのでしょうか。

韓国のドラマなど見てますと、地方は、未だに土葬のようですが、ソウルなどの都市部になると、30センチ四方のそぞれの枠内に、故人が祭られているようです。
皆、思い思いに花を飾って、墓地と言う感じはしませんでした。
やはり、土地が高いのでそう言う考えにたどり着いたのでしょうね~。

継いでいく・・・ということ、難しい問題ですね。

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