近所に住んでいても、なかなか会えない義妹が遊びに来た。
縁あって、弟と結婚して30数年が過ぎた。
義理とは言っても、嬉しい妹だ。
この義妹は私とは、ちょっと年齢が離れている所為か、余り葛藤が無い。
年齢の近い実の妹の方が、彼女に対してはちょっと厳しく接しているようだ。
「小姑」丸出しではないけれど、ちょっとギクシャクしている。

この義妹は頭の良い人で、私など、とうてい太刀打ちできないのに、姉としてきちんと立ててくれるから、私も気分よく彼女と接しられるのだ。(笑)
その彼女、内緒で、弟のエッセイが掲載されているHPを教えてくれた。
子供の頃の思い出が綴ってあるらしい。
身内の書いたものは、何処となくこそばゆく、不思議な気持ちだ。


戦後10数年が過ぎた、昭和のよき時代の話だ。
下町の朝は、「あさり」や「豆腐」の物売りの声がして、お鍋を持った、買い求めるオカミサン連中で賑やかだ。
【エコ】なる言葉など知る由も無い時代ながら、庶民はちゃんと【エコ」に徹していたようだ。

「あっさり、死んじまえ~!」(アサリ~、蜆~)

子供の耳には、売り子の声がとんでもない言葉に聞こえるから可笑しなものだ。
住み込みの使用人と一緒に、家族も同じ部屋でちゃぶ台を囲む。
父親の【父権】が尊ばれていた時代だ。

弟は姉たちが学校に行く姿を羨ましく見送っていたようだ。
身内をほめるようで恥ずかしいのだが、弟の筆はなかなかのもの。

「おぬし! やるではないか・・・」

と、若かった両親の元、家族一同の元気な姿が浮かんできて、懐かしくって涙がこぼれそうだった。
もう、父も母も泉下の人となり、小さかった弟も50台に。
昨日、生まれたばかりのように思っていた孫の「ひめ」も、2歳に。

無宗教の私でも、なにやら【輪廻】と言う言葉が浮かんでくる・・・。

コメント

アンポタン
2009年7月9日17:18

アミさんの日記を読んでるうちに、私も自分が幼少のころの時代を想い懐かしんでしまいました。

実家が田舎な方なもので、今住んでる街とは(といっても時代が全然違うので比較する方がおかしいのですが)風景が違って、のんびりした感覚が蘇りました。

今と昔どちらが住みよいか分からないですが、今は今で便利になった部分は有難いと思います。

アミ
2009年7月10日6:22

☆アンポタンさん!

確かに、今は便利になりました。
恩恵もたっぷり享受してます。
自然環境のことを考えたら・・・。 でも、今更、この便利さは捨てがたいし。
大きな【ジレンマ】ですね~。

ヒカル
2009年7月10日8:39

アミさん

素晴らしいものを見せてもらいましたね。
懐かしい気持ち、よくわかります。
私も、両親や兄弟と暮らしていた頃を懐かしく思い出す事があります。
実家を出てからの年月の方が、生きてきた年月の半分以上になっていることに最近驚きました。

思い出す事がずっとずっと昔の事だから、記憶にズレがあるのかもしれませんが、他の姉妹と話していても一つの事柄に対しての印象が違うのがかえって楽しかったりします。
アミさんも弟さんの目から見た生活を知る事で、感慨深い思いがあったのでは?

アミ
2009年7月10日15:17

☆ヒカルさん!

弟とは7歳も年が離れています。 
今なら、たいしたことありませんが、あの頃の7歳と言うと、子供と大人ほどの違い(ちとオーバー?)だったのでしょう。
上の二人の姉たちが学校に行った後、小さかった弟は、母の後を追廻し、一人取り残されたような感じだったのでしょうね~。
そんな寂しさも、よく書けていました。
それぞれ、皆、自分の住処の方が長いのに、実家と言うのは何なんでしょうね~。
不思議な感覚です。

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索