最近、鰯汁に凝っている。
と言っても、無精者の私だから、生の鰯から作るほどの技量もないし、情熱も無い。(苦笑)
もっぱら、和食店で食べるだけなのだが・・・。

そんな中、「まさにこの味!」と言う、店を見つけた。
子供の頃、母が作ってくれた味と同じなのだ。
決して、高級店(?)ではない。
けれど、素朴で、口の中に入れたら、崩れるような鰯のツミレは、母の作ってくれたのと良く似てるのだ。

母は横須賀生まれの人だったから、魚料理は得意だった。
今なら、さしずめ、「フードプロセッサー」であっという間にできるのだろうが、あの頃は、母はすり鉢で擦って作っていた。
すり鉢の両側を動かないように押さえるのが私の役目だ。
そして、湯気のたった汁に、母は魔法のように、指の間からすり身を搾り出す。
測ったわけでもないのに、均等な大きさのツミレになる母の腕前を感心してみていた。
一旦沈んで、浮き上がって来ると食べごろだ。
葱やごぼうの甘みと相まって、絶妙な味に仕上がる。

その見つけた店は、【とんでん】だ。
街道沿いに、何軒も見かけていたのだが、ついぞ、入ったことは無かった。
ある日、「1割引の券」を頂いたから・・・と、息子夫婦に誘われて入ったのだ。
何で、もっと早くから入らなかったのだろうと、悔やまれるほど、その鰯汁は美味しかった。(笑)

昨日、お墓参りの帰りに、その店を見つけて入った。
期待に違わず美味しかった!
母の澄まし汁と違って、【とんでん】のそれは味噌仕立てであった。
が、鰯の触感は、母と同じ。
母が、一生懸命にすり鉢で擦ってる姿が浮かんできて・・・。

いくつになっても、母を超えることは無いだろう・・・。

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2009年9月22日0:30

 あははは。
 そうなんですよね。
 速攻で元気になるんですけど、
 痛いんですよ。
(笑)

アミ
2009年9月22日13:59

痛みに弱いんです。
残念です!!

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