亭主の好きな赤烏帽子
2009年9月28日 エッセイ コメント (4)
私としては、家で好きな本やDVDを見てるほうが楽なのだが、折角の主人の思い遣り（？）に免じて、嬉しそうに（笑）一緒に出かけている。
家の近くに、と言ってもバスだと駅まで出て別の路線に乗り換えるから、かなり時間がかかるのだけれど、自転車だと20分ほどで行かれる距離に、【井草八幡】と言う大きな神社がある。
青梅街道に面しているのに、一歩鳥居を潜ると、そこは別世界。
森に囲まれた気持ちの休まる、厳かな世界だ。
明治神宮には負けるけれど（笑）、お正月など詣でる人の数は結構多い。
その八幡様の祭礼が10月1日にある。
昨夜あたりから、宵宮が始まるらしく、街は祭りの声で賑やかだ。
主人のお目当ては、その【井草八幡】だった。
悪い癖で、子供の頃から慣れ親しんだ、下町の祭り（浅草・鳥越・神田など）と、つい比べてしまうので、村の鎮守様に毛の生えたような祭礼は、端から馬鹿にしていた。
が、主人は、大の祭り好きだから、血が騒ぐのだろう。
嬉々として神輿を見入っている。
まだ、本祭礼には間があるのに、境内は塵一つ見当たらないほど掃き清められている。
と、本殿の前に一人の若いお嬢さんが熱心に額ずいていた。
なかなか、綺麗な女性で、ファッションも今流行のスタイルで、人目を引く女性だ。
私が感心したのは、彼女が、本殿に入る前、門の前で一礼をしてから入ってきたことだった。
【二礼・ニ拍手・一礼】の動作もさまになっていて、いま時の若い方にしては立ち居振る舞いが綺麗なことに感心した。
「長いね～。何を祈っているのか・・・」
かなり長いこと拝殿で拝んでいた彼女。
主人も、ちょっと気になったようだ。
「良いご縁がありますように・・・」
「家族の健康をお願いしたとか・・・」
「このご時世だから、良い仕事を・・・と、祈ったのかもしれない・・・」
暢気な老夫婦は、勝手な想像をして楽しんでいた。（笑）
そして、最後に主人がポツリと・・・、
「ああいう女の子を見ると、まだまだ、日本も捨てたものではないな・・・と嬉しくなるよ」
「ホントだね～♪」
帰り道、思いっきり「祭りファッション」の姿の粋な若い人を見て、
「平和っていいね～」
と、言い合った。
コメント
田舎の井草・・お若い方の・・
平和が一番！
爺のブログも早く閉鎖したい。
おはようございます。
今年は、まだ、「台風銀座」も閑散（？）としているようで、何よりです。
ブログは人それぞれの個性があって面白いです。
せきやんさんのように、難しい話は書けませんが、私は私なりに、日常の馬鹿話を・・・。
「癒しタイム」と思ってください。（笑）
多磨霊園も良いところに在りますね～。
近くでしたら、【深大寺】と【吉祥寺の街】がお勧めです。
深大寺はお蕎麦が美味しいですよ～。
吉祥寺は街自体も面白いですが、近くに井の頭公園があります。
昔は、TVドラマのロケ地として有名でした。
公園に行く道が無国籍の雑貨屋さんなどがあって賑やかです。