横丁の鰻屋

2010年2月1日 エッセイ
珍しく、主人がお腹の調子が悪いと言う。
スーパーで、お嫁ちゃんの買い物に釣られて、【エビとホタテの鍋焼き饂飩】を始めて買ってみた。
具材も普通に入っているし、煮凍り麺のように、スープが麺に絡まっているので、それこそ、お鍋に水(250cc)を入れて、袋から出してポン!
簡単に出来上がるのが味噌だ。(笑)
葱と卵を落として、一人前、300円もしないだろう。
特に、昨日は冷凍食品が4割引の日だったから、お得感も倍増だ。(笑)
麺も、しこしこ、モチモチ、かなりいける。
うるさい主人も、満足げに全部完食した。

それに引き換え、一昨日のランチの高かったこと!
主人には悪くて(?)、まだ、話していない・・・。(笑)


一昨日は、例の如くに予約をしたにもかかわらず、待ち時間1時間、診察3分の「病院通い」の日だった。
主人は休日出勤だし、午前中だけで家に戻るのも、なんか惜しいし・・・。
そこで、日本橋三越で開催されている【夢二展】へ足を伸ばした。
たまたま、頂いていた「無料券」があったのだ。

夢二が亡くなる一年前に欧米に旅行した時の絵画展だった。
(でも、ミーハーの私が知ってる、いわゆる夢二の絵は、伊香保で見たときのほうが感動したかも・・・。)
可愛らしい夢二のグッズも沢山あったけれど、何故か目にも留まらず、足早に三越を後にした。
デパートも随分様変わりしたようで、お財布が潤沢でなければ、寂しいものだ。
最近は、人様への贈り物でもない限り、デパートは遠い存在だから。(笑)
日常のものなら、近所の大型スーパーで事足りる世の中になってきたのだろう。

日本橋は、私にとっては自分の庭のように馴染んだ場所だった。
ところが、結婚以来、城西地区に居を移してから、とんとご無沙汰続き。
余りの変わりように驚いている。

八重洲口近くに、お気に入りの【鰯専門店】があったのだけれど、何処を探しても、見当たらない。
お腹は減ってくるし・・・。
と、横丁から、芳しい香りが・・・。
ビルの谷間にひょこっと現れた、小さな鰻屋さん。
まるで、そこだけタイムスリップしたような昭和の香りがプンプンしてくるような小さなお店。

土曜日で、ビジネスマンも少ない所為か、気持ちよく一人でも食べられそうなお店だった。

【ランチタイム、蒲焼き丼、1.050円】

につられて入ったのだけれど・・・。

応対に出た、人の良さそうな初老の小父さん。

「今日は、うな重が一割引です。 美味しいですよ!」

と、なかなか、お勧め上手。
思わず、

「それでは梅を・・・」

と、注文してしまった。
最低の梅でも、丼の二倍。
しょぼくれそうに見えた小父さんだったけれど、どうしてどうして、なかなかやるではないか。
私の後に入ってきた、旅行客の人も、おじさんの笑顔に釣られて、

「じゃ~、竹を・・・」と。(笑)

高かったけれど、美味しかった。

でも、冷凍のお饂飩も、十分、美味しかった。(笑)



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