ちょうど、2年前の4月9日。
主人の母の生家の従妹たち二人が非業の死を遂げた。
早いもので、今年が「三回忌」となる。

彼らと主人は、れっきとした血縁関係のある親族(遺族)だが、法律上は縦の関係に無いので、彼らの財産は全て国家に没収となる。
推定、6億とも言われる彼らの資産は、庭の石、樹木など、全てが国庫金に入れられた。
口さがない近隣の人々は、

「どれほど貰ったの~? あやかりたいね!」

などと、非常識な言動を近所に住んでいる従姉に言ってくるそうだ。

いくら親族とはいえ、身銭を切ってまで彼らの法要を営むと言う奇特(?)な親戚も少なく、いつも、法要は従姉と我が家族の7人のみ。
親戚の中には土地持ちのお金持ち(?)もいるのに、関係ないお金は、びた一文も出したくないようだ。
我が家とて、年金暮らしの身分なのに、田舎までのガソリン代、寺への付け届け、そして毎回の仏花。
かなりの出費となる。
主人にしてみれば、非業の死にあった二人が可哀想なことと、最愛の母親の生家と言うこともあるのだろう。
文句も言わず、供養している。

昨日、墓参の後、軽いお食事でも・・・と、従姉が近所のすし屋さんへ連れて行ってくれた。

「日曜日でもランチをしてるから、それでいいよね~」

と、さっさと7人分を注文した。

出された、ランチに驚いた。
流通網の整備のお陰か、海から遠い内陸部のはずなのに、

・新鮮な魚貝の握り寿司
・海草サラダ
・茶碗蒸し
・デザート
・澄まし汁
・おしんこ

これら全てついて、一人前、何と800円。
税金も付かず、正真正銘の800円。

見れば、日曜日と言うこともあるけれど、店内は満席状態。
仲良し二人組みのおばあさん連も、カウンター席に腰掛け食べている。
二階はどうやら花見客のグループらしく、賑やかだ。

同じ東京なのに、この差は何だろう。
自然豊かで、空気も良くて、近所には大型ショッピングセンターも出店してきて。
勤務先も立川あたりなら十分通える地域だ。
ベッドタウンとして、新築ラッシュを呈している。

二人の従妹たちも、もっともっと楽しい暮らしを送れたことだろうに。
自分の欲望のために、人の命を奪うなんて・・・。

昨年の裁判で、一人は死刑、もう一人は無期懲役が求刑された。
でも、従妹たちはもう帰ってこない・・・。

お寺の桜は満開で、それは綺麗だった・・・。

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