友人が亡くなって三七日が過ぎた。
「もう~?」
「まだ、それだけ・・・」
思い出さない日は無いけれど、時間と共に、あきらめの境地が少しづつ芽生えてくる。
時間と言うのは不思議なものだ。
元々、地方にいる彼女とは、もっぱらメールや電話だったし、直接会うのは年に2~3回だった。
だから、今でも、電車に飛び乗り、そこへ行けば逢えるような気がする。
友だちである私でさえ、心にポッカリ穴が空いてしまってるのに、況してやご夫君ともなれば
如何ばかりのことだろう・・・。
彼女の思い出の沁み込んだ部屋に一人帰るということは・・・。
が、今のところ、思わぬ雑用がたくさんあって、感傷に浸ってる時間は無いようだ。
「今、仕事から帰り、風呂に入り、洗濯も済ませたところです。 そのうち、アイロンがけも覚えないと・・・」
「あいつの遺していった球根を植えました。 花が咲くとよいのですが・・・」
「冷蔵庫の中で糠みそのタッパーを見つけました。 上の黴を捨てて新しい糠を足せば生き返るでしょうか・・・」
「毎朝、二人分、食事を用意します。 あいつの分は夜の俺の食事です・・・」
切ないほど、彼女を思う気持ちが伝わってくるメール。
きっと、誰かと共通に語り合いたいと思ったのだろう。
彼女の友人である、私なら、一緒に傷を分かち合えると感じたのだろうか・・・。
毎日、他愛の無い、そして真実味のあるメールを送ってくる。
彼女の代わりは出来ないけれど、私でいくらかでも癒されると言うなら、喜んで相手をしたいと思っている。
去年の夏に伺った時、三人で白山の麓にお蕎麦を食べに行った。
「アミさんは関東の人だから、関東風の蕎麦汁の店を探しておいたからね!」
と、はしゃぎながら言う彼女に、只、笑って妻の友人を歓待してくれた彼。
「何時の電車~? 改札口で待ってるから・・・」
と、彼と並んで手を振って待っててくれた姿が目に焼きついている。
彼女より、かなり年少だったご主人に対し、愛情溢れんばかりの母親口調で語りかけていた彼女。
つい、私も似たような口調で、
「胡瓜は塩もみしてから糠に入れるんだよ!」
「洗濯物はハンガーにかけて形を整えて干すと、アイロンかけが楽だよ!」
とか、メールをしている。
【彼女の歴史を途絶えさせたくない】が口癖のご主人。
良いダンナサマと結婚できて良かったね!
彼のこと、見守ってあげてね!
「もう~?」
「まだ、それだけ・・・」
思い出さない日は無いけれど、時間と共に、あきらめの境地が少しづつ芽生えてくる。
時間と言うのは不思議なものだ。
元々、地方にいる彼女とは、もっぱらメールや電話だったし、直接会うのは年に2~3回だった。
だから、今でも、電車に飛び乗り、そこへ行けば逢えるような気がする。
友だちである私でさえ、心にポッカリ穴が空いてしまってるのに、況してやご夫君ともなれば
如何ばかりのことだろう・・・。
彼女の思い出の沁み込んだ部屋に一人帰るということは・・・。
が、今のところ、思わぬ雑用がたくさんあって、感傷に浸ってる時間は無いようだ。
「今、仕事から帰り、風呂に入り、洗濯も済ませたところです。 そのうち、アイロンがけも覚えないと・・・」
「あいつの遺していった球根を植えました。 花が咲くとよいのですが・・・」
「冷蔵庫の中で糠みそのタッパーを見つけました。 上の黴を捨てて新しい糠を足せば生き返るでしょうか・・・」
「毎朝、二人分、食事を用意します。 あいつの分は夜の俺の食事です・・・」
切ないほど、彼女を思う気持ちが伝わってくるメール。
きっと、誰かと共通に語り合いたいと思ったのだろう。
彼女の友人である、私なら、一緒に傷を分かち合えると感じたのだろうか・・・。
毎日、他愛の無い、そして真実味のあるメールを送ってくる。
彼女の代わりは出来ないけれど、私でいくらかでも癒されると言うなら、喜んで相手をしたいと思っている。
去年の夏に伺った時、三人で白山の麓にお蕎麦を食べに行った。
「アミさんは関東の人だから、関東風の蕎麦汁の店を探しておいたからね!」
と、はしゃぎながら言う彼女に、只、笑って妻の友人を歓待してくれた彼。
「何時の電車~? 改札口で待ってるから・・・」
と、彼と並んで手を振って待っててくれた姿が目に焼きついている。
彼女より、かなり年少だったご主人に対し、愛情溢れんばかりの母親口調で語りかけていた彼女。
つい、私も似たような口調で、
「胡瓜は塩もみしてから糠に入れるんだよ!」
「洗濯物はハンガーにかけて形を整えて干すと、アイロンかけが楽だよ!」
とか、メールをしている。
【彼女の歴史を途絶えさせたくない】が口癖のご主人。
良いダンナサマと結婚できて良かったね!
彼のこと、見守ってあげてね!
コメント