金沢には古くから、町人の遊び場所として、三つの茶屋街がある。
西と東、そして主計(かずえと読むらしい)だ。
特に、東茶屋街は保存地域にも指定されていて、しっとりとした街並みは趣がある。
石畳に柳もよく映える。

そんな保存地域の一角に、観光客に部屋の内部を見せてくれるところがある。
趣向を凝らした天井、弁柄の壁、洒落た床の間など、贅を凝らした造りだ。
ふた間続きの部屋で、お客は床の間を背にして座り、次の間を舞台とみなすそうだ。
宴席につき物の料理類は、外の仕出屋から取り寄せるそうで、御茶屋ではお酒の支度を整えるだけらしい。
つまり、お茶屋とは遊ぶ為に部屋を貸す商売らしい。

一見さん、お断りだそうで、遊ぶには、どれほどお金が居ることか・・・。
今現在でも、幾軒かは現役で商いを営んでいるそうだ。
いったい、何処のどなたが遊ぶのやら・・・。

「貴方も遊びたい~?」

「そんなお金もないし、それに、どう遊んでいいのかも分からないし、イヤだね~」

そんな夫婦の会話を聞いていた運転手さんが、

「一種のステータスなんでしょうね~。 接待などに使われますよ・・・」

と、教えてくれた。

初めは紹介者と一緒に。
二回目は、「裏を返す」と言われているらしい。
三回目から、やっと、お客として認められるのだとか。
使用料は後日払い。
信用の取引なのだそうだ。
紹介者の顔をつぶすことなく、繋がっていくそうで、一般の人が誰でも気軽に遊べるところでは無いようだ。

昔も今も、庶民には程遠い処のようだ。(笑)

コメント

ありす
2010年6月6日9:00

学生時代に京都のお茶屋で遊び方をおやじに教わったという男の子がいました。まー、将来会社を継ぐ予定があるからそういうのも帝王学として必要なのかもしれないなー、と思いながら  みんなで「けっ!親の金で遊んで自慢かよっ」とか言ってました。今思えば、そんなん言わずに連れてってもらえば良かったなー。

アミ
2010年6月6日11:21

★ありすさん!

本当に、我々庶民には一生に、あるかないかの事ですよね~。
機会があったら、連れて行ってもらえば良かったですよ。(笑)
世の中、長いこと生きてきても、知らない世界が多いようです。(笑)

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索