今、親の年金を子供が生活費に・・・と言う、痛ましい問題が各地でクローズアップされてきた。
年金を受給してる身には、なんとも言えない複雑な思いがする。


主人の父は、長いこと教職に携わっていた人だ。
定年になってからも、72歳になるまで、民間で働いていた人だから、
「恩給+厚生年金」の受給額は、現役の主人のお給料より多かった。
生きてる限り、年金は支給されるので、父の老後は全くバラ色の人生(?)だった。
義母(姑)も、父が亡くなれば、半分は扶助料として貰えると言っていたから、今の老人や老人予備軍の我々から見たら、羨ましいような話である。

自分は絶対、父の後に・・・と言っていた義母が、1年の入院生活の後、父より先に亡くなり、父の年金管理は嫁である私に任された。
今まで丼勘定だった我が家の経済を、根本的(?)に立て直すために、奮闘せざるを得なかった。

我が家のある地域は、昔からの旧家が多かった。
親子二世代・・・なんてザラの話だ。
それでも、親が亡くなると、子供世代は維持できず、土地の切り売りは珍しく無い話だ。
あちらこちらで、小奇麗な家が建てられて、一挙に住民の数が増えていった。

そんな話を、方々で見聞きしていたから、私なりに、税金対策のために貯金を始めたのだ。
病院で、「おひめさん」とあだ名されていた義母の入院費もバカにならず、いくら高額な収入でも支出も多かった。

母亡き後、5年後に父も亡くなった。
当たり前のことだが、年金は打ち切りとなる。
親の年金は、子供には行かない仕組みだ。
恐れていたように、相続税やら固定資産税やら、今まで、父にオンブしていた分、全て、我々にかかってきた。

父が亡くなり、49日の法要を済ませた、その足で、私はパートに出た。
長かった専業主婦にピリオドを打ち、銀行のロビーレディとして、働き始めたのだ。
その後、いくらかでも収入が多いように・・・と、職場は変わったけれど、息子が結婚しても、ず~っと働いていた。


今、年金を頂く身分となり、如何に【年金】に対して無知であったかと後悔している。
当時は、年間の所得が140万円(?)を越えると、主人の控除から外される・・・と、マスコミでも騒いでいた時代だった。
いくら控除額から外されようとも、シッカリと、自分自身で税金を納めて厚生年金を払っていたならば、老後の頂ける年金額が違ってくると言うことを、誰も教えてくれなかった。
同じ、働くなら、老後になってからの受給額が多い方が良いに決まっている。
若い頃は、「働けば何とかなる」と思っていたけれど、世の中、そんなに甘いものではないと言うこと、この年になって思い知った。


幸いにして、今現在は何とか、皆の力をあわせて、それなりに暮らしている。
が、これで、もし、誰かが欠けたら・・・。
とてもじゃないが、父から譲り受けた家を維持していくことが出来るだろうか・・・。
暢気な息子たちは、税金対策など、まるで眼中に無く、楽しく暮らしていくことに重きを置いてるようだ。

昨今の、「親の年金問題」の記事を読みながら、我が家の行く末を憂いている。

コメント

ありす
2010年9月2日11:02

今は、厚生年金を納めても実際頂けるものがあまりにお粗末なので(予想ですが)自分で貯金した方がいいかも、という気持ちになります。50歳を超おえたので年金の予想額が出たのですが、深いため息・・・まあ、生活できるけど。退職金を半分預けて企業年金にすることができますが、退職金は非課税だけど、企業年金にすると課税に。何がベストかよくわからず。

扶養の枠ってありますね。そして、健康保険と厚生年金の扶養枠も。だけど、扶養の枠を超えた途端に所得税が高いのと、主人の扶養控除の額が大きいのでやはり覚悟がないと扶養からはずれて働けないというのが実際の所ですね。それに、この頃は大きい企業でないと健康保険も厚生年金も払ってもらえず自分で払うとこれも手痛い出費になりますね。

アミ
2010年9月2日11:57

☆ありすさん!

何でも、勉強が大事ですね!
主人が退職し、すぐに国民保険に入ると、保険料が凄いことに・・・って、脅かされていました。
2年間、継続の社会保険に入っていて、収入が減ってから、国保に切り替え。
賢いやり方だと感心しました。
でも、これって、こちらから訊ねない限り、教えてはくれませんね。(笑)
金融関係もしかり。 銀行は自社に都合の良い商品を勧めます。(笑)
勉強しましょう・・・♪

la vie en rose
la vie en rose
2010年9月2日12:47

アミさん^^

先に亡くなった義父の後始末もしないうちに夫と義母が続いて逝ってしまった我が家は大した財産もなく一人っ子だったので相続は簡単に済むと思っていましたが、結局は司法書士さんのお世話になりました。
今後の問題は義父母の家。
誰も住まないのならさっさと売るとか貸すとかすればいいのでしょうが、なかなか踏ん切りもつかないし(まだちゃんと片づいてないし 笑)頭の痛いところです。

そのうち実家の事も私が全部引き受けなきゃならないでしょうし、
家の事お墓の事、どうしましょう…

私も去年は何度か社会保険事務所に足を運びました。
予想される年金額を見て唖然です(涙)
今春には初めて確定申告も経験しましたが、何にが何やら?

まだまだ先の事と思っていましたが、こういう事に関する知識をしっかり持たなければいけない年齢になりました。
勉強します…♪

アミ
2010年9月2日13:14

☆la vie en roseさん!

「餅は餅屋」

漢字はあってるでしょうか・・・。(笑)

何事も、プロの方のほうがスムーズに行くようです。
その代わり、目の玉が飛び出すような、凄い数字(謝礼金)。
さすが、【士】(弁護士、経理士、司法書士など)の資格は凄いと改めて思いました。
今度、生まれ変わったら、絶対に【士】の資格を取ってやる!!と、誓いましたよ。(笑)

年金額。 
社会保険事務所で、「月ですか~?」と訊いて、「年額です」と、呆れられた苦い思い出があります。(笑)

お嬢さんとの旅行も間近ですね! 楽しんできてください。
英国の彼女にもヨロシクお伝えください。   アンニョン!

オサム
2010年9月5日1:04

税金や年金は・・・・・そもそも本来は義務教育でしっかりと教えないといけない話ですよね。
地域のゴミの捨て方と一緒。国のルールですから。
今は少しはやっているんでしょうかねぇ。
相続税や固定資産税については、今後の国にとって理想的な税制の姿は何か?
っていうことを徐々に思い描いていっています。
ここはもし変えるとなるとまた一論争起きそうなところですよね。
戦後60年経って、ちょうど時代が一巡した。
平和になった次の段階で、これから先我々の世代が答えを出していくべき問題ですね。

アミ
2010年9月5日5:42

☆オサムさん!

専門家のオサムさんに言うことではないのですが、(下世話な話で恐縮です!)
相続って、親の亡くなる順番によっても違ってくるんですね。
資産の無い配偶者(大抵は奥さん)が先に亡くなると、配偶者控除が受けられない。
あの配偶者控除は大きいですよ。 あらかたの家は、それで相続税が低く抑えられている。
我が家は義母が先に亡くなりましたので、父が亡くなった時、もろに子供に税金がかかってきたのです。
さすが、暢気な私でも、すぐに働かざるを得ないほどの金額でした。
土地の評価が、都会は高いですが、高いところに住んでいようが低いところに住んでいようが、生活してる人にとっては関係なし。
借金してまで、税金を払う・・・なんてこともあるのでしょうね~。
息子たちは、私以上に暢気で疎いですから、親代々の家もどうなりますか・・・。
寂しい話です。

オサム
2010年9月6日23:34

アミさん

土地を持っていたら持っていたでまたタイヘンですね~。
現場のお話は何よりですよ。(*^-^)b ありがとうございます。

仰るとおり、どちらが先に亡くなったかで違ってきて現状だとバランスが悪い面も
ありますね。相続税の知識自体が一般に広く知れ渡っていないですし。。
準備があるかないかで全然(心理的にも)違ってきますよね。

アミさんはもし相続税の金額があらかじめある程度分かっていても
親代々の土地を継がれましたか?

現在の相続税法の在り方として、夫婦は一心同体といってもいいと思いますが
親子っていうのは別モノなんですよね。
『確かに相続税はかかるけど、買うより安いっしょ~』
というのが立法者側のホンネかも知れないです。。

お話聞いてつくづく思いました。
ムズカシー問題ですね。

アミさんは『家(土地)を守っていって欲しい。』ってやはり思いますか?

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