27年前の、未だ暑さが残る日、主人の母が亡くなった。
享年、81歳。
明治生まれの毅然とした女性だった。

今の81歳と言えば、義姉などを見ても、結構若い。
コンサートや美術館。 旅行なども一人で行くほどだ。
だが、あの時代の81歳は、随分と高齢に見える。
髪を染めずに綺麗な白髪だったから、余計に年寄りに思われたのかもしれない。
一緒に、病院へ通う時も、必ず、席を譲られた。
誰もが、庇護したくなるような、そんなおばあちゃまだった。


たまたま、昨日、主人がオフの日だったので、二人だけで、お墓に行って来た。
9月は、お彼岸があるから、お寺には必ず行かねばならない。
【檀家制度】に疑問を持つ息子などは、

   「お墓参りだけで良いよ!」

と言うけれど、年に2回、春秋の彼岸時くらいは、お寺に「志」を包まなくては、仁義(?)に反する。
寺によっては、年会費として、シッカリ徴収するところもあるようだ。

私も、半月後には、又、お墓参りに来るのに・・・と、一瞬、消極的な考えも浮かんだのだが、優しかった義母を思い、ケチ(?)な考えを振り捨てた。(笑)

お寺近所の大きな花屋さん。
さすが、お彼岸前なので、仏花の値段も良心的だ。
大輪の百合の花も混じっていて、普段の約半値くらいだ。
半月後のお彼岸時には、倍は取られるだろう。
需要と供給の関係とは言え、現金な話だ。

実家の墓も行かねばならないし、可愛がってくれた伯母(藤沢)の処や、叔母(横須賀)の処も、ご無沙汰続きだ。

たかが、「墓参り」と言うけれど、【体力・資金・時間】と、三拍子揃わねば、なかなか行けるものではない。
家族皆での遠出は、結構、負担も大きいものだ。

主人が現役の頃は、時間が無かったし、今は、時間はタップリあるけれど、体力・お金が、ちょっと乏しい。

なかなか、旨くはいかないものだ。(笑)

コメント

nophoto
ららる~♪
2010年9月10日12:12

アミさん、
檀家制度というのも、もう薄くなりつつあると。
都会に住み、いきなり葬儀というとどこの寺に頼めばいいのかと、葬儀屋さんの紹介で適当なお坊さんに来てもらって、体裁を整えるというのもよく聞きます。
それに、だんだん葬儀も無宗教でというのが増えてきていませんか。

そんなご時勢の中、まだしっかりと檀家制度が生きている所もありますね。
去年亡くなった姑の葬儀で、うん百万円のお布施を義弟が包んでいるのを見てびっくりしました。お寺の方から金額を言ってきたそうです。
わずか数時間の通夜と葬儀に・・・。
きらびやかな法衣の僧侶は、信じられないくらい偉そうにしていました。
その態度にもびっくりしました。
檀徒の上に君臨して法外な布施を要求する僧侶。
これって信仰とは関係ないですね。

息子の時代になれば、もう様変わりしていると思います。
忙しい息子たちに墓参りもしなくてもいいと思っています。
心の中で覚えていてくれたら・・・。
最近、葬儀やお墓のあり方にとても考えさせられます。

アミ
2010年9月11日8:31

ららる~さん!

同じく、友人間でも、この手の話題が多くなりました。
昔のように、お寺が信徒(檀家)の面倒を逐一見てくれる昔はいざ知らず、
今は、形だけの檀家制度。
義姉たちが生存中は差しさわりがあるでしょうが、息子の代になったら
好きにさせようと思ってます。
今、「樹木葬」と言うのもあるそうですね~。
そんなことを、日常の話題になる年齢になったこと、ちょっと寂しいかな~。(苦笑)

Sea
2010年9月11日16:43

うちも父が亡くなってからは、母のお付の運転手で、市内に点在する墓地、自分ち(父の墓)や親戚のところをウロウロします。
正直、これは、母方の親戚なので、あまり私自身とは接点ありませんが・・・父が亡くなった時に、母をとても慰めて下さった方々の先祖?のお墓なので・・・・私も手を合わせに行かせて貰ってます。
だんだんこういうことに、きちんと向き合う年齢になったと言うことなのでしょうね~

アミ
2010年9月12日8:12

☆Seaさん!

本当に、若い時と年を重ねてきた今とは、先祖に対する思いも変わってきましたね~。
きっと、子供たちも、その年代になると変化が起こると思います。
ただ、檀家制度そのものは、変わってくるかも・・・。
我々は、そのハザマで苦労します。(笑)
でも、お彼岸には何処の墓も花で溢れています。
まだまだ、見捨てたものでもないのかと。
一口で、どうのこうのと言えない位、難しい問題です。

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