6年前、サッカーの試合で賑わってる7月の暑い日に、父は逝った。
寡黙で、ちょっと恐い、大きな大木のような父だった。
あと、2ヶ月で90歳だった。

「もう、いいよ・・・」

それまでは、猛然と病気とも闘っていた父なのに・・・。
最後の一年間は、自分から生きることを投げていたようだった。

向上心の強い父だったが、貧しい家の環境で、親や弟を養う長男としての宿命を帯びて、決して、自分の思い描いた人生ではなかったろうと思う。
進学を諦めて、親戚の商家で、小僧としての生活は、自尊心の強い父には、如何ばかりのことだったろう。

結婚した母も努力の人だったから、若い夫婦は一生懸命に働いて、いくらか裕福になった。
昔は、そういう時代だった・・・。

立派(?)な両親の元に生まれた娘なのに、私は、ちっとも似てなくて・・・。(笑)
未だに、父に助けられている。
父の遺してくれたものが無ければ、今、私たち親子は、どう暮らしていかれることだろう。
父も、世の中が、こんなにも厳しくなってきたとは、想像してなかったかも。

今日、七回忌の法要を家族だけで行なう。
存命ならば、きっと、お小言が落ちるだろうな・・・。

父と、入れ替わりに生まれたひ孫たち。
是非、可愛さを報告しなければ・・・。(笑)

コメント

マサムネ
2012年7月1日9:19

妻の祖父の七回忌をこの間行いました。妻の希望は「おじいちゃんとおばあちゃんにひ孫を見せてあげる事」でした。祖父は長男の誕生と成長を、祖母は長男と長女の誕生まで無事に見ることができました。祖父はあの大和にも乗ったことのある海軍出を微塵も感じさせないくらい温厚で優しく、祖母は昔ながらの考えで台所に男が立つのを嫌う人でした。(時代はその後変わってゆくのですけどね)
妻はよくおばあちゃんが生きてれば今年で90歳だねえ。と言ったりします。倒れるまでは亡くなるなんて誰も思ってなかったのに、生きてるものの定めとはいえ、寂しいですね。

私たちは私達にできることをただ一生懸命するしかないのでしょうね。

アミ
2012年7月2日8:00

マサムネさん!

我が家も、昨日、無事に法要を終えました。
小さい集まりだったけれど、中身の濃い法要で、凄く満足しています。
今、私たちが恙無く暮らせていけるのも、皆、父(先祖)のお陰。
感謝しています。

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