40年前の今日♪

夕刻の6時42分、東京・神田駿河台の病院で、息子は生を受けた。
身長51センチ、体重3.160グラムの、女の子と見間違えられるような、まつげの長い可愛い（笑）赤ちゃんだった。

主人の家にとっては初めての内孫だったし、私の実家でも、孫は初めてのこと。
双方の爺婆の可愛がりようは、今の「ひめ」や「ボク」以上だったかも。
この間、自分の「育児の失敗」を何度、後悔したことか。
この40年。　「超（ウルトラ）我儘」に育ててしまったこと、未熟な母親を何回、罵ったことか・・・。（笑）


わが家族は、毎回、誕生日には本人の希望に沿った食事に行くのが恒例だった。
昨年の夏は、那須の御用邸の近くのイタリアンの店に。
日光山内のフレンチの店を訪れたことも。
今年は、何処に・・・と思っていたら、なんと、息子から、河口湖へ連れて行きたいと招待された。

「誕生日の貴方から招待だなんて、反対じゃないの・・・」

と言う私に、

「40年の節目の誕生日だから、【感謝】の気持ちをあらわしたい」

と。

ちょっと、驚いた。　そして、嬉しかった！
日頃、親を親とも思わないような、ふざけた言動の息子から、よもや、【感謝】の言葉が出るなんて・・・。


息子の選んだ場所は、富士山の真下の河口湖。
昔、ギターの合宿にも来ていたところだ。
そこの「オルゴールの森美術館」が素敵なので、連れて行きたいと言う。
日本中、何処の観光地にもありそうなオルゴールの館。
余り、気乗りはしなかったが、折角の息子の申し出だから、素直に従った。
行ってよかった！
ありきたりのオルゴールではなく、歴史的にも価値ある素晴らしい品々が展示されていた。
ミニコンサートも多数、聴けたし。

駐車場は無料だし、館内への入場料とレストランの食事がセットになっているチケットが、お得感が高い。（笑）
スタッフの質も数も上々で、気持ちよく過ごせた。
惜しむらくは、園内のバラ園が、最盛期の6月だったら、もっと綺麗だったろうに。
東京より、気温が低い所為か、紫陽花もまだ、充分に楽しめた。
結婚式の披露宴にも仕えそうなレストランは、リーズナブルなお値段で美味。
時間を考えないと、待ち時間が長そうだ。


河口湖への中央道は、久しぶりだった。
調布から府中へ掛かる頃、ユーミンの「中央フリーウエイ」の歌詞のとおり、左側にサントリーのビール工場、右側に東京競馬場が見えてくる。
ユーミンがあの曲を作ったのは、もう何十年も前のことなのに、余り変わってない景色に、何故か嬉しくなる。

八王子を過ぎた頃から、中央道は緑深き山に入る。
他の高速道は割りと平坦な道の印象が強いが、中央道は景色が深い。
只、車線が狭い所為か、名物の渋滞は多いようだが。（笑）

あの自然渋滞は、どんなメカニズムなのだろう。
渋滞してる先頭に、なってみたいものだ。（笑）
案の定、相模湖付近で渋滞に巻き込まれた。
それでも、のろのろでも、動いているから、いつかは着くだろう。
「札幌」や「富山」ナンバーを見つけては、いろいろと推理する。
我がＢ型家族は、何処にいようと、茶の間の雰囲気そのままに、退屈することはないのだ。（笑）

大月のインターを左に入れば、河口湖は目と鼻の先だ。
左手にジェットコースターが視界に入れば着いたも同じだ。
渋滞にあっても、家を出るからオルゴール館に入るまで、２時間半。
やはり、山梨県はお隣だ・・・と、ちょっと親近感が沸いてきた。（笑）

生憎、厚い雲に覆われて、肝心の富士山は長い裾野が見えただけ。
でも、間じかで見る富士山の大きさに圧倒された。
さすが、日本一！

今日から、息子は新しい年を迎える。
いろいろと、厳しい世の中だけれど、頑張ってほしい！
そして、これからもドジな母親をヨロシクね！（笑）