私が、個人病院の受付をしていた時のことだ。
個人病院ではあったが、先生は、腕が良いと言うのか、待合室は常に混んでいた。
1時間待ちなどは当たり前のことだった。
新宿に近い土地柄の所為か、芸能人もチラホラお見えになっていた。
そんな中、とある先生の紹介状を手に、島倉さんはお見えになった・・・。
芸能プロダクションの、新人の中には、特権階級をちらつかせ、鼻持ちなら無い人も居たが、島倉さんは謙虚な人柄で、好感が持てた。
初めのうちこそ、一般の方と同様、長時間、待たれていたのだが、お忙しい方ゆえ、余りにも可哀想・・・と、先生が、自ら私宅に招き入れ、そこから診療室に入る方法を取るようになった。
車の渋滞時には、「今、何処そこです！」と、マメに連絡を下さった。
あの頃、もう、60代になっていたけれど、とても、可愛い方だった。
男性のみならず、女性にも、
「守ってあげたい！ かばってあげたい！」
と、思わせる、はかなさをお持ちだった。
その又、関係してる人の生活を自分が稼がねば･･･と言った気丈な一面もあった。
中学時代からの仲良しさんに面影が似てるので、私は、ひばりさんより、島倉さんが好きだった。
まさか、自分の人生の中で、その憧れの人に会えるなんて・・・。
お話したり、冗談を言ったり、一緒に笑えるなんて・・・。
これだから、人生は面白いのだ。
多額の借金を抱えてた時期もあったようだが、あの純粋な方を騙すなんて・・・。
世の中には、悪い人もいるものだ・・・。
人生いろいろ♪
安らかにお眠りください！
ご冥福をお祈りいたします！
コメント
その島倉さんが亡くなったとニュースで知った時はビックリしました。
75歳、まだまだ若いのに、肝臓がんだったんですね。
そんな島倉さんの通う病院に受付でいらしたなんて、アミさん貴重な思い出をお持ちなんですね。
いろんな人生があるけど、一生懸命、後悔しないように生きていきたいですね。
平凡な一介の主婦の私でも、人生、長くやってると、いろいろなことあります。（笑）
一代記になるほど、面白くも無いけれど、皆さん、それぞれに、生活を紡いでいらっしゃる。
普段、喋る時は、ちょっとハスキーな声で、可愛らしく、そして儚げな島倉さんが好きでした。
個人病院は耳鼻科でした。
だから、コンサートの前後は、よくお見えになっていました。