主人の母は、料理上手な人だった。
特に、天麩羅が上手で、衣がカリッとしてて、美味しかった。

姑は、衣を溶く時、氷を入れた冷水で溶いたり、卵を入れたり、工夫していたようだ。
が、一番、力を入れていたのは、溶き方だ。
少しくらい、ダマがあっても、余りかき混ぜずがコツのようだった。

それが、後年、TVを見ていた時のことだ。
小林カツ代さんという方が、「天麩羅粉」のCMに出てらして、言われたことが、

   「混ぜちゃって、もいいんです!」

だった。
タブーとされていた(私だけ?)、ホットケーキを作るように、綺麗に混ぜちゃうやり方でも、
カラリっと揚がるそうだ。
目から鱗だった。
泡だて器で混ぜてもいいと言う。
早速、その市販されている天麩羅粉を買ってきた。

混ぜる時、「混ぜちゃっても、いいんです!」のフレーズが呪文のように、繰り返し浮かんできた。
確かに、カラリっと揚がる。
以来、天麩羅は、私の十八番となった。(笑)

先日、カツ代さんの訃報に接し、又、呪文を思い出した。

ご冥福をお祈り申し上げます!

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索