未明の東京（主に、江東・墨田・台東・中央）は
米軍による、焼夷弾の空襲を受けた。
下町にある中小企業が、日本の軍需産業の生産拠点となってる
と言うのが米国の理由付けだ。
非戦闘員である民間人が、8～9万人以上、亡くなったと言う。
威力が強い爆弾を、大量に積み込んだ、『Ｂ－29』が東京の空を
傍若無人に席巻した。
冬型の気圧配置の強い季節風も影響して、東京の下町は、
瞬く間に火の海となったそうだ。
当時、私は満2歳。
全く、記憶は無く、後年、母や叔母達の話で、従兄の死を知った。
従兄は19歳。 私のお雛様を、疎開させてくれた、心優しい従兄だった。
強度の近視であった従兄は、一つ違いの弟と手を繋いで逃げたはずが、逃げ惑う群集に巻き込まれて、弟とは、はぐれてしまったそうな。
翌日、自宅から、わずか100メートル程離れた防火水槽の中で、従兄は見つかったそうだ。
伯母は、一夜にして、髪が真っ白になったそうだ。
2歳の私は、母と一緒に、藤沢に疎開していたそうだ。
父は、二度目の召還で、中国に。
留守宅の母娘を案じ、親戚が藤沢に呼んでくれたのだ。
藤沢から見ると、東の空が真っ赤だったそうだ。
それもこれも、皆、後になって知った話だ。
あれから69年。
空襲を直接に経験した方々も、皆、年老いた。
でも、風化させてはならない。
だからこそ、伝え聞きの私も、こうして、DNに書いている。
何があったのか、どんなに辛かったのか・・・。
絶対に、伝えねば・・・。
絶対に、風化させてはいけない！
謹んで、犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。
コメント
お若い、マサムネさんのような方が、声高に言ってくださると、
頼もしく感じます。
嬉しいです！
有難う！
シベリア抑留。「少年Ｈ」「蛍の墓」で描かれている神戸大空襲。
今「ごちそうさん」では終戦直後のお話ですが、め以子の姿に涙しています。
忘れてはいけない！
子供たちに、６９年前のこの歴史をきちんと伝えなくてはいけません。
今日は、３．１１。あれから３年です。
お隣の国々に日本がしたことは、キチンと詫びなければいけないと感じます。
でも、日本がされたことも、詫びて欲しいです。
日本人は、大きなわだかまりを捨てて（？）米国とお付き合いしてきました。
でも、近隣諸国とは・・・。
日本人は、忘れっぽい人種なんでしょうか・・・。
否、広い心を持った大人なんだと感じます。
世界中が平和に、仲良く暮らしていかなければ、無残に死んでいった先人に顔向けが出来ないでしょう。
昨今の近隣との状態は、歯がゆいです！
伝えなければいけないのに・・・。
余りにも、悲惨すぎて、ドラマなどでも、そっぽを向く人も居るようです。
哀しいことですね～。
３・１１。 3年経ったのに・・・。
まだ、復興は道半ばの感じです。