26年前の5月に舅は亡くなった。 享年86歳。
年齢の割には、元気な人で、体も大きく、丈夫な人だった。
80歳過ぎまで、歯医者にもかかったことが無い人で、本当に元気だった。
その義父が、目に見えて弱ってきたのは、亡くなる1年前くらいだろうか。
大好きだった巨人のTV中継も見向きもせず、ただただ、寝る時間が多くなった。

たまたま、隣家が新築工事中で、それも地下を掘ったりしてたので、騒音に悩まされていた。
そのころ、上の息子は高校受験を控えて、ピリピリしてた時期だ。
環境の良い、下の義姉が一時、義父を預かると申し出てくれた。
義姉たちも、まだ、50代。 若かった。
私は、深い考えもなく、学校関係で留守がちだったから、渡りに船…とばかり、義姉の好意に甘えさせてもらった。

その元気だった義父が、環境の違いからか、目に見えて、弱くなっていった。
夕方になると、孫や嫁(私のこと)のことを呼び、自分が今、何処にいるのかさえ、わからない状態になっていった。
始終、義姉のところには、舅を見舞いには行ってた。
でも、連れ帰ることはしなかった。
実の娘のところで、優しくいたわられているのだから…と、安心していたのだが。

きっと、義父は、自分の家に帰りたかったのだろう。
今でも、義父のことを思うと、胸が痛む。
どれだけ、孫たちを愛していたか・・・。
どれだけ、自分の庭を懐かしく思っていたか・・・。

確かに、受験期だったし、隣家の騒音は、ひどいものだったし・・・。
理由は、いくらでもあげられるけれど、それでも、義父は、帰ってきたかったに違いない。
姑亡きあと、舅と嫁との二人三脚は、仲良く、5年ほど続いた。
実の娘のように可愛がってもらったのに・・・。

今日、息子がオフなので、お墓参りに行こうと、言い出した。
主人と二人で、行くはずだったが、可愛がっていた息子が行ってくれて、舅も喜んでくれるだろう。

なんとなく、罪滅ぼしのような気がして、ちょっと、仏花を奮発した。(笑)

コメント

マサムネ
2014年5月14日10:50

鼠と舅って似てますよね。よく見間違いをします。栗鼠と栗舅(こんな言葉はありません) 読んでるだけで感じの勉強、言葉の勉強になります。 僕は花ではなく、線香の方を多めに・・・とかイイヤツを・・・・。とします。(汗)

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