漂泊の詩人と言われてる、種田山頭火のドキュメントを見た。
旅と酒を愛した昭和の芭蕉と言われてる人だ。

季語もない、簡潔な俳句。
優しい言葉の羅列。
自由律俳句と言われるそうな。
それでも、ほとばしる命の言葉が新鮮だった。

何をやっても、長続きせず、行乞をしながらの生活の中で、ただただ、歌を詠む。

代表作には

   どうしようもないわたしが歩いている

   酔うてこうろぎと寝ていたよ

   分け入っても分け入っても青い山

   まっすぐな道でさみしい

どれも、何の衒いもなく素直な言葉だ。
心に、すとんと入ってくる。

解説の方は、山頭火の生き方を「負け組」と評してた。
確かに、人生において、家族とも別れ、野垂れ死に同然の生活を送っていた彼を、「負け組」と言っても、仕方ないことか。
それでも、信念に基づいて、素晴らしい仕事をなしたのだから、十分、「勝ち組」だろう。
要は、何を基準にするか…と言うことだ。

さしずめ、我が家など、経済面では、「負け組」だけれど、家族、皆、楽しく、笑顔が絶えない生活は、立派な「勝ち組」と言えるだろう。(笑)

良い番組を見せてもらった。

コメント

lister
2014年6月2日10:20

そうそう、人生に勝ち負けはありませんよ。

一つの生き方が一つの作品ですよね。

山頭火の言葉、ぐっと心に染み渡ります。

マサムネ
2014年6月2日13:52

陽の光が当たる側を勝ち組と呼ぶのか? 影になってしまうから負け組と呼ぶのか? 冬は陽の光は嬉しく、夏の日陰は涼しく心地よい。勝ち負けの線引はとっても難しいですね。

芸術というのは死んでからスタート的なものもおおく、それでも淘汰されて消えてしまう作品が多数です。

山頭火の一生はとてもうらやましく、酒を飲んで酔っているうちに旅だった、財産もなく(作品は残ったけど)面倒みてもらうことはあっても誰かの面倒をみて神経をすり減らしたようなところはなくとってもよい人生だったのでは?と僕は思います。

田舎組の僕から見れば首都に住んで皆仲良く暮らしている時点でアミさんは勝ち組も勝ち組だと思いますよ。

上を見れば天井はみえず 下を見ても底は見えず
           されど恵まれし我が人生かな  マサムネ

お粗末さまでした。

アミ
2014年6月2日16:16

listerさん!

人の生き方って、千差万別。
山頭火の生き方は、父親とか、夫としてみたら、多少、文句も出ましょうが、
俳人としてみたら、天才です!

アミ
2014年6月2日16:19

マサムネさん!

何事も、中庸を良しとする我が生き方。
勝ちも負けもありませんね。
なんだか、嫌な言葉が流行してるみたいで・・・。
きっと、すたります!(笑)

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