細かいことまで覚えてるのに・・・。
2014年7月2日 エッセイ
生々しいまでに、はっきりとした夢だ。
１０年も２０年も前の出来事だ。
昨日は、高校生の時の夢だ。
もう、半世紀前の話なので、うろ覚えなのだが、不思議なことに、
着ていた洋服の形や色まで鮮明に覚えている。
人の記憶なんて、本当に不思議なものだ。
高校１年の時だか、「肺門リンパ」なる病気にかかった。
いくらかでも、きれいな空気を…と言うことで、夏休みに、
千葉県の勝浦の網元の家で２週間ほど、お世話になった。
民宿でもない、普通の家だが、同じ年ごろの子供と一緒に寝泊りをした。
母の妹の知り合いと言うだけで、何も知らされてなかった。
朝起きて、皆と一緒に布団を畳み、部屋を掃除して、同じ食事をして・・・。
なんか、合宿のような感じだ
美味しいものも、たくさん食べた。
アワビの殻を使った、料理が美味しくて、私のアワビ好きの原点はここだったように感じる。(笑)
小さいころから、馴染んでいた湘南の海と違った千葉の海は、新鮮だった。
澄んだ空気とまぶしい太陽は、私を元気にさせてくれたようだ。
秋、お礼に伺ったとき、勝浦の街は、お祭り一色だった。
一緒に、遊んだ子供たちが山車の上で、笛を吹いていた。
夏に、駆けずり回った私と、乙に澄まして、余所行きを着こんだ私と、ギャップがあったせいか、皆、よそよそしかった。
叔母も亡くなり、今では、名前すら忘れてしまった、勝浦の網元の家。
昨晩、はっきりと夢に出てきた。
脚の痛みがひどい時など、湯治に行きたいな・・・と、思っていたから、昔の転地療養を思い出したのだろう。
もう一度、行けたらな・・・。 (^_-)-☆
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