老いた身を嘆きながらも、体力を知恵で補いながら、戻り舟同心(再出仕)として活躍する同心の話だ。

元、南町奉行所同心の二ツ森伝次郎(68歳)。
息子に跡を譲って引退したが、未解決のまま、お蔵入りとなった迷宮事件を解決するため、「永尋ね掛り」となって再出仕。
乾分の岡っ引きの鍋寅(72歳)や昔の同僚(皆、60代後半)と一緒になって、難事件を解決する。

昔のようには、悪者を追って走れずに、、はぁ~はぁ~言いながらも、悪人を解決していく、老人の主人公がほほえましい。

剣術にかけては当代一の者や、記憶力の凄い者。
女装姿に化けるのが趣味の、そのくせ、柔らにかけては強い者やら、処世術に長けてる者。
世の中は、一人より、皆の相乗効果がものを言う…という、お話だ。
絶世の美女の若集姿や、粋な女性の岡っ引き見習い、そして、伝次郎の出来過ぎる息子や不肖な孫など、登場人物には事欠かない。

いかにも、TVドラマ的だが、ひょっとして、もう、放映されたのだろうか…。
登場人物に誰が似合うか、自分なりに想像して、読み進むのも、一興だ。

コメント

nophoto
Abi
2015年1月12日9:09

連れ合いが時代物が好きで「これ知ってる?」って聞きましたら、気に入ってる作家だそうです、、、私は専らアチャラ物ばかりなのですが、最近は名前がごっちゃになり、、、老化は怖い!

アミ
2015年1月12日9:30

Abiさん!

ご主人様はすごい!
この長谷川卓と言う作家。 玄人好みなんですって。
はずれはないんだけれど、遅筆が難点かな・・・。
「百なまこ」「犬目」「目目連」なんて、ぞくぞくしてしまうシリーズでした。
お読みになったか、訊いてみて~?

nophoto
Abi
2015年1月12日10:30

全部読んだって!なかなか新しいのが出てこないって嘆いています。

アミ
2015年1月12日17:44

Abiさん!

妹も私も、そこのことが問題だと思ってます。(笑)
遅筆なんですよね~。
だから、もう、同じ本を何周りも読んでます!

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