家で使う、こまごまとした文具が切れたので、近所の文房具屋さんへ行ってきた。

最近は、遠出でもない限り、杖は必要としない。
バスに乗ったり、電車に乗るときは、「私は脚が悪いのです!」と言う、目印代わりに持つように医師からは言われているが…。

杖なしで、颯爽(?)と歩いてきた私を見て、文房具屋の小母さんがしみじみと言った。

「手術が成功してよかったね!
 前は、痛そうで見ていられなかったもの…」

45年も前に、私がこちらに嫁に来た時から、何くれと面倒を見て、見守ってくれていた小母さんだ。

「良く辛抱したね!
 家族と一緒で、大変だったのに・・・。
 あなたには幸せになって欲しいと、いつも思ってたわ」

思いがけない言葉に、ちょっと、涙ぐみそうになる私。(笑)

「思っているほど、大変ではなかったのよ。 お義母さんも良い人だったし・・・。
 有難うございます。 でも、私、十分、幸せだから・・・」

と、にっこり笑って、お店を出た。

確かに、新婚旅行から帰って来るや否や、舅・姑、そして小姑との同居は、厳しいこともあった。
特に、お風呂など、入りたい時に入れないもどかしさ。
夏の暑い盛りには、せめて、シャワーだけでもあるといいのにな…と、何度思ったことだろう。
後年、姑と舅の入院生活。
それぞれ、1年1か月、4か月と期間こそ短かったけれど、毎日、病院に通う生活は、きつかった。
人間、「拘束」されることが、一番苦痛なのだと知った。
近所の人は、そんな私の姿を、見ていたのだな…と、今、知った。

夜、ベッドに入り、眠る寸前、思った。

私は、今、十分、幸せだ・・・と。 (^_-)-☆

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