若いころは、かなりの記憶力を誇っていた。
人の名前など、すぐに覚えられた。
専門学校で、助手をしていた時、二日間で、100人以上の生徒の名前と特徴を記憶出来たのは、今でも、私のひそかな誇り。
(あまり、誇らしげに言うことが少ない私なので、あえて言わせてもらう・・・笑)

それがどうだろう。
最近は、一日前のことですら、記憶があやふやになってきてる。

主人の姉も来年は90歳になる。
何処も悪いところは無く、すこぶる丈夫な人だが、それでも、頭のほうは、いくらか惚けが始まってきたようだ。
終の棲家をそろそろ考えねば…と、ホームを探し出した。
が、どれもお高い。
お金持ちの義姉は入居できるだろうが、我々夫婦に至っては、とてもとても・・・。
なるべく、自宅で、頑張るつもりだが、体以前に頭の惚けが心配になってきた。

3歳年少の主人は、私が記憶違いなことを話したりすると、鬼の首でも取った如く、ののしっていたが、最近は、自分でも、記憶違いなことが多くなり、罵りは影を潜めた。(笑)
お互いに、相見互いと思ったのだろうか。

下手に優しくされると、それはそれで、気色が悪い。(笑)

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