「薮燕」でオール読物新人賞を。
「霧の橋」で時代小説大賞を。
「五年の梅」で山本周五郎賞を。
「生きる」で直木賞を。
その他、まだまだ素晴らしい賞を総なめの感じの作家、乙川優三郎氏。
名前は、存じていたが、読む気も起らず・・・。
何しろ、私の読書は偏ってるから・・・。(笑)

ひょんなことから、手にした「霧の橋」。
元武士の町人としての生きざまと夫婦愛がきめ細やかに描かれていて、いっぺんに虜となった。
「五年の梅」の読後感のさわやかさ。
筆者の暖かな目線が心地よい。
「生きる」は何やら、老武士の話の様子。
もしかして、映画になったかも。
その前に、若い子供たちの成長が楽しみな「喜知次」を手にする。

喜知次とは、目がぎょろっとした魚の名称だそうな。
12歳の祐筆の息子のところに突然現れた6歳の妹。
見た途端、喜知次に似ている…と、名づけたそうだ。
まだ子供だと思う12歳の年齢で、藩政に疑問を持つ日野小太郎。

私の読書は、寝る前の入眠剤なのだが・・・。
乙川氏の本は、夢中になり過ぎて、返って目が覚めてしまう。(笑)

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