ご近所に住む、おばあちゃまとスーパーで一緒になった。
鮮魚売り場の前で、何やら品定めの模様。
見ると、いかにも新鮮なイワシだった。

「半分は、お刺身にして、、残りは煮つけようかしら・・・」

と、にっこり笑う。
籠の中には、大きな蕪も。

このおばあちゃまは、御年90歳。
お若いころは、茶道の先生もなさっていて、着物姿が凛として、まぶしかった。
銀行の支店長をなさっていた旦那様は、ちょっと近寄り難く、奥様も、気さく…と言うには程遠い方だったので、あまり、話もしたことが無かった。
ご主人を亡くされて、お茶も終われて、最近、やっと、立ち話もできるようになった。
主人の姉と同い年・・・と聞いていたが、ご自分でなんでもなさる様子に驚いている。

義姉はお料理も面倒だと言うし、お風呂も怖いと言うし、美容院へも行くのが億劫と話す。
お金は、腐るほど持ってるのに、他人が家の中に入り込むのは嫌だと、助けを拒否してる様子だ。
それでは、何処かホームにでも…と言っても、中々、首を縦に振らない。
そんな姉を見てるから、イワシを前に、献立を考えるおばあちゃまに、すごく、感動した。

私も、根が食いしん坊だから、台所に立つことは嫌いではない。
あれこれ献立を考えて、冷蔵庫の中を巡回(?)させている。
でも、いつまで、これも続くだろうか・・・。
義姉のように、億劫に感じてくるのだろうか・・・。

今日、3月19日は亡き母の誕生日。
存命ならば、98歳。
どんな老人になっていただろう・・・。

会いたいな・・・。

コメント

まるこ
2017年3月19日9:04

背筋の伸びるお話ですね。
お年を召されても凛としてらっしゃる。お手本にしたいです。
私の家の前の奥様も、じきに90歳ですが毎日歩いて買い物に行かれ、しっかりとお献立作っているんですよ。我が家は少し小高い丘の上にあるので坂道は大変だろうとお会いするたび自転車の私は荷物運びますよってお声かけるんですが、「大丈夫よ!私は歩くのも荷物運ぶのも全然苦にならないのよ。卯年生まれだけど田舎育ちだからきっと野ウサギなのね」なんておっしゃる。ウイットに富んだ方なんですよ。
時々私につまらない手料理をお裾分けしては話に花を咲かせてます。私も行く道の先輩。見習いたいです。

そうですかお母様のお命日。
さぞや素敵なお母様だったのでしょうね。
アミさんの日記拝読していると、アミさんのお人柄が浮かび、アミさんをお育てになったお母様もさぞや素敵なお母様だったのだろうと推察しております。
暖かな春の日にお母様を偲ばれるのも良いですね。お母様もお喜びになりますね。

アミ
2017年3月19日9:57

まるこさん!

自慢の母でした。
今、自分の行動を振り返り、息子たちは、母親をどう評価するだろうか…と、自信がありません。
父は、「時代が違うからね~」が口癖でしたが、今より厳しい時代に、立派な子育てをなした両親を誇りに思ってます!

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