雷と言っても、自然界のそれではなく、我が家の雷のことだ。

今朝、私の不注意で、猫ちゃんの水のボールをひっくり返した。
目測を誤って、左足で蹴とばしてしまったのだ。
当然、雷が落ちるものと覚悟していた。
何しろ、主人の雷と言えば、小言と言うには程遠いようなすごいものだからだ。

私は、左足が少し不自由だ。
素晴らしい手術のおかげで、日常生活は支障なく暮らしているが、やはり、左足が弱い。
自分で感じているほど、脚が持ち上がっていなかったり…。
しばしば、目測を誤って、へまをする。
そのたびに、主人からのきついお小言が飛んでくる。
あくまでも、私を思いやってのことだと分かってはいるが、頭にくる。
転倒して、再手術になるのが怖いのだ。
だから、必要以上に、主人は気を使って(?)くれる。

水を派手に床にまき散らした時点で、雷を覚悟した。
ところが、主人は何も言わずに、床を拭きだした。
しゃがむことが出来ない私に代わって、黙々と後かたずけをしてくれた。

「もう、俺たちは年なんだから、必要以上に慌てることは無い。
 ゆっくり、大事に行こうぜ!」

私は目を白黒。
そして昨日のお昼のことを想いだした。
息子と3人で昼食を食べてる時、主人の手が滑り、熱い味噌汁の椀をひっくり返した。
私は、この時とばかり、主人を罵ろうと思った。
日頃のお返しだ。(笑)
だが、いち早く、息子が

「火傷しなかった~? 大丈夫か~?」

と言いながら、床を拭き始めた。
主人は…とみると、ショックのあまり、茫然と立っていた。
私は、きつい言葉で罵らなくてよかった…と、胸をなでおろした。

後になって、主人はぽつりと言った。

「俺も年取ったな…」

最近は、毎日が、惚けとの戦いの日々だ。
壊れないように、少しでも認知が遅く来るように…、意識をもって生活している。

私たち老夫婦。 まだ70代の初めなのに…。

コメント

まるこ
2017年9月29日8:36

ネコちゃんのお水ひっくり返した反動でアミさんが転倒なさらなくて良かったです。
ご主人も火傷無くて良かった!!
ご主人もお味噌汁をひっくり返した事ショックだったんだと思います。
今朝母と話をしましたが、父から目を離せなくなったと言ってました。
デイケアとか断固拒絶する父。私と弟で説得しても聞く耳持たないんですよ。
母の負担が大きすぎて、聞いていて不安になりました。
自分が歳を取ったと感じる歳になれば、おのずと両親も歳をとる訳で。
特に父はパーキンソン病ですし、母は膝が悪いですし。
ケアマネさんの助言にも耳を貸さない父の頑固さ。困りました。
何だか切ない朝でした。
誰しも老いはやって来ます。
その時自分の身の回りのことが出来ると良いと痛切に感じます。
絵に描いたよう終焉を迎えるのは難しいんですね。
我が家も夫と2人、どの様になるのか??不安です。

アミ
2017年9月29日9:25

まるこさん!

日頃、内心は文句たらたらの主人ですが、居てくれて本当に感謝です。
私一人なら、何もできません。
主人が苦手の家事と私の苦手の家事(片付けと清掃)、二人いるから、何とかやっていけます。
これからも、多少の雷は覚悟のうえで、主人を大事にしなければ…と感じました。(笑)
まるこさんご夫婦。 大丈夫ですよ!
其れより、ご実家のお父様、お母様! 心配ですね!

マサムネ
2017年9月29日12:17

アミさん、ウチの妻みたいです。(猫の餌入れ蹴っ飛ばしたり、水こぼしたり)腰が悪いと、(痛いと)足って上がりづらいらしく地面にものがおいてあると「プンスカ」怒って片付けます(ここは違うな) 僕も最近、他人のミスや失敗に寛容になりました、年を取ったのかもしれないけど、「角が取れてまあるくなった」と思って笑って過ごしましょう! 旦那様、失敗して茫然自失としてるところは晩年の戦国武将、本多忠勝のようですね! さぞかし勇猛だったんでしょう。

アミ
2017年9月29日13:06

マサムネさん!

本多忠勝のような猛者ではありません。(笑)
平凡な一般男子です。
女房の年を取ったのは見えるくせに、自分はまさかと思っていたのでしょう。
ショックぶりに唖然としてました。(笑)

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