朝方だろうか…。
突然、筥迫の夢を見た。
七五三の時に襟に挟む、筥迫(江戸時代の紙入れ)だ。
婚礼の時にも使う。
11月のシーズンでもないし、なんで、夢に出てきたのか…。


私が七五三のお祝いをした当時は、今のようなレンタルもなく、父は、娘の為に
晴着一式を誂えてくれた。
戦後、父の商売は、軌道に乗っていたこともあり、娘の晴れ着など、支出としては物の数にも入らなかったのだろう。
今、孫を見ていると、当時の私のほうが大人びてるように思える。
同じ7歳なのに…。
多分、着物の色だろう…。
母の趣味なのか、今思うと、かなり、落ち着いた青で、7歳の子供にはそぐわない色だ。
それでも、刺繍の豪華さは、今でも覚えている。

父は、生まれたときは乳母日傘で育ったのに、生家の没落で、小僧に出され、苦労した。
無口で、怖い印象がある。
プライドの高い人で、招集されて戦地に赴いたときも、

「貴様! 見識が高い!」

と、上官に何度も、往復びんたを食らったそうだ。
娘を脇に、夕食の晩酌時、機嫌の良い時、話してくれた。

唐突に、なんで、夢に筥迫が出てきたのか…。
亡き両親が、なにか訴えたいのだろうか…。
今更ながら、致し方ないことだが、実家の跡を弟が継がなかったことが悔やまれて仕方がない。
実家が消滅したこと。
普段は何とも思わないけれど、たまに、寂しくなる。
よりどころが無くなったようで…。(-_-;)

コメント

nophoto
Abi
2019年5月13日9:01

はこせこと聞いて私は被布の飾りひも思い出しました。
子供心にも手の込んだ飾りに思えました。今は何でも
レンタルで有るから親は楽なのか、、、レンタル料も
馬鹿にならないけれど、、、、

アミ
2019年5月13日9:34

Abiさん♫

孫たちのお祝い事のレンタル料。
聞いてびっくり! 写真代にもビックリ!
今の親も大変なのね~。(-_-;)
昔の小物。 手が込んでいて、工芸品なのよね~。
職人さんの腕をほこらしく思うわ。
でも、技術の伝承は…。
時代が変わったとはいえ、哀しいよね~。

nophoto
sinngetu
2019年5月13日11:34

こんにちは。
私にも、もう実家はありません。
弟が継がなかったからなのですが、たとえ継いだとしても
両親の姿が無かったら、やはりもうそこは実家ではないだろうと
思うのです。

マダムM
2019年5月13日14:52

時分の時のことはあまり覚えてないのですが、当時はレンタルは無かったので筥迫とかその他の小物は揃えてくれたと思います。
娘の時は私の七五三に着た着物を染め直し、帯も私のものだったので、夫の祖母がぽっくりや筥迫などを買ってくれました。まだレンタルは無かったですね(^O^)  今は撮影用、本番(?)と何度も色々着るのよね、おばあちゃまも大変ですね($・・)/~~~

アミ
2019年5月13日17:27

sinngetuさん♫

そうですね! たとえ、実家は残ってたとしても、そこに両親がいないと…。
母が亡くなってから、7年以上経って、父は再婚しました。
例え、実家でも、もう、我が物顔に冷蔵庫は開けられませんでしたよ!(-_-;)
母がいてこその実家ですね~。

アミ
2019年5月13日17:32

マダムMさん♫

>おばあちゃまも大変ですね($・・)/~~~

よくお分かりですね~。(*^^)v
和洋、両方、まるでお色直し。(笑)
でも、子供のためには、皆、どこか削ってでも、捻出するのよね~。
おデイトのランチ代が貧弱になります!(-_-;)

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