主人の母は、明治生まれの物静かな人だった。
それでも、400年以上も続いた旧家のお嬢さんだったのに、弟の家庭教師に来てた
隣村の村長さんの息子と、行李(竹のつづらのような入れ物)一つを手に、東京に
駆け落ちしてきた。
なんとまぁ~、情熱的な人なのだ。(*^^)v

姑は割と早くに亡くなったので、一緒にいた期間は、わずか、14年足らず。
その間、一度とて、嫌な思いをしたことが無く、私は恵まれた嫁だった。
そんな母は、昔からのことわざとか、言い伝えを始終、口にして、私を驚かせてた。

そんな姑語録の中に、「夜干しはするな!」と言うのがある。
なんでも、昔は、亡くなった人のモノを夜に干していたとかで、縁起を担いだのだろう。
それと、夜露は冷たいから、洗濯物が冷えて、子供には冷たかったのかもしれない。
それと、いつまでも、洗濯物が干してあるのは、だらしのない家庭だと思われる
こともあったのだろう。

今の世の中、皆忙しいから、昼間であろうと夜であろうと、時間の空いてる時に干せば
いいだけの話なのだが。
昔は、何でも、四角四面に考えたようだ。

昨日も、主人が感に堪えないと言った風にしゃべりだした。

「今の若い人は、夜干しをするんだね!」

聞けば、前も裏も、かなりの家で、夜干しを見るとか…。

「気にしないんだね!」

「みんな、昼間、働いているから…」

昔の人から教えられたことを、息子夫婦などに言おうものなら、頭から、理屈を
こねまわして反論するし…。

私は、なんて、素直な嫁だったのだろうと、自画自賛している。(笑)

コメント

まるこ
2019年10月11日6:26

おはようございます。
お姑さん情熱的な方だったんですね。旧家のお嬢様の行動は皆驚いた事でしょう。
私の祖母も旧家の娘でした。門番のいるような家に生まれ育ったようですが、これがとんだ跳ねっ返り娘だったらしく。当時流行った「職業婦人」に憧れて反対を押し切り看護師になり日本橋浜町で勤務。勤務終わりは「エンタク」(1円タクシーだと思われます)で銀座で遊ぶと言った日々だったようですよ。その上「戦艦大和の従軍看護師に志願する」と言いだし曽祖父は大反対。ついに「勘当」を言い渡され諦めたとか。そんな祖母が「夜の洗濯物を干すな」と口うるさく言っていましたが、そう言った理由があるんですね。従順な孫の私は言いつけを守りますが、昨今乾燥機のある時代。そんな風習も言葉も無くなってしまうのでしょうかね?
せめて私が生きている間は語りたいですが…。伝承すべく子供も居りませんし。義妹になど言えるはずもなく。苦笑。私も素直な孫だったと自画自賛しております。
というか、「年寄りっ子の三文安」ですけどね。笑。

アミ
2019年10月11日6:45

まるこさん!

義母は、経済的に苦労したらしく、質屋さん通いをして、3姉妹を学校に入れたそうです。
主人は、義父が校長になってから生まれた人だから、何の苦労も知らず…。
今に来てます。(笑) はい! だから、女房は苦労してます。(笑)
まるこさんも、素直な良いお孫さんですね~♬
おばあ様から知りえたことは、素晴らしい宝となりましょう。

都わすれ
2019年10月11日7:53

母方の曽祖母が、九州のお寺の娘さんだったらしいのですが、
新潟へと駆け落ちをして(明治40年あたり?)
祖父を産み、そして母が生まれたようです。
もう今は詳しく知ることは出来ませんが
アミさんのお姑さんと同じように
情熱的であったことには間違いないようです。
「覚悟」といいますか。
夜干し、してはいけない。と聞いてはいますが、
お天気によってはしちゃいますかね。
そうそう、うちの母に食器や鍋を洗う時には
裏も丁寧に洗うことを厳しく教えられました。
裏側が汚いとだらしない人だと思われるから。
というものでした。母は、曽祖母に育てられたので
きっとそれは、曽祖母の言葉なのでしょうね。
今は、寒い冬にはお湯が出て洗濯機が洗濯をしてくれる
有難い時代になりましたね。。。

アミ
2019年10月11日8:13

都さん!

ホント、有難い世の中になりました。
今の家事なんて、昔の人と比べたら、天国。(*^^)v

明治の女性は勇敢です!
義母は小柄でおとなしい人ですが、内に秘めたる思いは、相当だったようで。
綺麗な人でした。(^_-)-☆

nophoto
Abi
2019年10月11日8:27

どこにでもあるのですね、、、私の祖母(会ったこと無いですが)
それこそ、良家の嫁だったのが、、、駆け落ち、貧乏、子沢山の
絵に描いたような、、、。
台風、今度のはスーパーって、準備なさってます?

アミ
2019年10月11日8:41

Abiさん!

昔のほうが、小説になりそうなくらい、情熱的。
今は、平凡すぎて、変化なし。(笑)

台風。 すごいらしいですが、なんか他人ごと。
主人一人、庭やガレージを回っては紐で、結わえ付けてます。
水、食料、気が付いた都度、買いだしてますが、停電と断水が怖い。
休日の3日間は、家に籠城予定です。(-_-;)

ねこって
2019年10月11日8:59

夜干しについては聞いた覚えがない・・・。「服を裏側にして干してはいけない」は言われました(これは、亡くなった方への作法だから、という理由と聞きました)。あと嫁ぎ先の夫祖母からは「お米を炊くときは米から入れずにまず水を入れてから」とか。
夜干すと夜露がつくから、というアミさんのお説ならば納得いきますが、お米…それ以外にも何の理から来たんだろ?という縛り事がありました。地域色もあるのかもしれませんね?
同居時代はできるだけ守っていましたが、気まぐれな生活になってからはあまり守っておりませず、です(苦笑)
関東直撃の台風だなんて、あまり覚えがありません。
進路のみなさま、どうぞお気をつけてお過ごしください。

アミ
2019年10月11日10:50

ねこってさん!

アハハ…。 ねこってさんも、お嫁さんでしたものね~。(笑)
息子たちが小さかった頃は、夜露で冷たくなった衣服は、子供の夜啼きにつながるから…なんても言われました。
20代の頃の私は、姑の言う通り。 なんでも鵜呑みにして覚えました。(笑)
今のお嫁ちゃんたちには、何も教えてません。
笑われるだけですから。 時代が違う。 実家の父が良く、つぶやいてましたっけ。(笑)

台風。 想像もつきません。
嵐の前の静けさ。 今は、庭の木々も、そよりともしません。

マサムネ
2019年10月11日12:02

昨日、娘が体操服を出し忘れてストーブ点けて夜干し? 部屋干し? しました。3時間ぐらいで乾きましたが、部屋の中がホッカホカで暑かったです(笑) 今日、忘れてなければその父が乾かした体操服を持っていってるはずです^^;

アミ
2019年10月11日12:46

マサムネさん!

そのお嬢さんの体操着。 厳密には、夜干しとは言いません。
お父様の愛情たっぷりの部屋干しです。
夜露にも当たらず、温かな愛情で乾かされた、最高の干し方ですね。(^_-)-☆

vicky
2019年10月11日18:08

情熱的ですね♪

夜干し良くないとそういえば聞いたことがあります。が
体操着など明日すぐ必要なんて事もあるし、お風呂の後に洗濯して部屋干し、急ぎの時は浴室乾燥は良くします。合理的と思ってました。。

きっと、お姑さんが見たら沢山言いたいことあるんだろうな(^_^;)

nophoto
sinngetu
2019年10月11日22:43

アミさん、こんばんは。

「夜干しは衣が傷む」
私も祖母から聞いたことがあります。(*’ω’*)

アミ
2019年10月12日7:12

vickyさん!

夜干しって、外に干すことを言うんです。
室内に干す分には関係ないかと。
夜露が体に障るのではないか…と思ってます。

nophoto
ららる~♪
2019年10月12日7:14

「夜干しはするな」「敷居をまたぐな」「畳の縁を踏んではいけない」・・・。
大正生まれの母からうるさいくらい言われました。
私もアミさんと一緒。そういうものだと素直に聞いていました。
どれにもきちんと理由があったのだと思います。
一番の理由はだらしなくするな。美しい所作の躾だったのかと思います。
若い人には通じないでしょうね。そもそも畳の部屋がありません。

アミ
2019年10月12日7:16

sinngetuさん!

おばあさまからお聞きですか…。
衣が傷む…ということは、やはり、夜露が敵なんですね。
勉強になります。

アミ
2019年10月12日7:19

ららる~♪さん!

おかあさま、大正生まれなんですね。
私の母も、大正生まれ。 姑は明治の人でした。
(・_・D フムフムと、素直に聞いていましたが、ちゃんと、理由があったのでしょう。
今の方も、ちょっとは耳を貸してくださるといいのですが…。(-_-;)

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